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LINEリッチメニューとは?設定方法や運用のコツを徹底解説!

LINE公式アカウント • 2024/03/01 14:56:23 • Written by: Tomona Hamada

LINE公式アカウントのリッチメニューとは、トーク画面下部に表示されるメニューのことです。本記事では、リッチメニューの設定方法や運用方法を詳しくご紹介します。

LINE公式アカウント開設前の方にはこちらの記事がおすすめです: LINE公式アカウントを始める前に知っておきたい!ポイント5つ

この記事で学べること:

リッチメニューとは

「リッチメニュー」とは、LINE公式アカウントのトーク画面下部に表示されるメニューのことを意味します。リッチメニューには、ホームページECサイトクーポンショップカードなどを設定することができ、デザインも自由に作成することが可能です。

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画面最下部に常に固定されるため、メッセージの配信に埋もれずに情報を届けることができます。

リッチメッセージとの違い

LINE公式アカウントには、「リッチメニュー」に似た名前の「リッチメッセージ」という機能があります。どちらも画像が表示され、タップすることができるという点では共通していますが、リッチメッセージは通常のメッセージと同じように、過去の配信は流れてしまいます。また、リッチメニューの方がクーポン、ショップカードなど、設定できるアクションの数が多いという点で異なります。

LINE公式アカウントのその他の機能についても知りたい方はこちら:
LINE公式アカウントとは?基本機能から運用時の注意点まで紹介!

リッチメニューの必要性

リッチメニューはトーク画面の大部分を占めるためユーザーの目に留まりやすく、クーポンやECサイトなど様々なコンテンツへの誘導が期待できます。そのため、LINE公式アカウント運用において、リッチメニューの活用は欠かせません。

また、LINE公式アカウントのどの料金プランでもリッチメニューを利用できるため、まずはお試しでも設定してみるのはいかがでしょうか。

リッチメニューの設定方法 

リッチメニューを設定の流れは以下のようになっています。

  1. リッチメニューの構成やデザインを決める
  2. リッチメニュー画像を作る
  3. リッチメニューを設定する

1. リッチメニューの構成やデザインを決める

リッチメニューを作る際は、まず構成やデザインを考える段階からスタートしましょう。具体的には以下の項目を決めておくことがおすすめです。

  • メニューの数:後述するアクションの種類やテンプレートの種類に合わせて1~6個の間で設定しましょう。
  • メニューに設定するアクション:「リンク」「クーポン」「テキスト」「ショップカード」「設定しない」の5種類から選ぶことができます。業種やリッチメニューを作成する用途などに合わせてどのアクションを設定するかあらかじめ決めておきましょう。
  • テンプレート:小さいサイズはバランス良くリッチメニューを表示したい場合、大きいサイズは多くのコンテンツを表示したい場合におすすめです。事前に決めたメニュー数に合わせてテンプレートを決めましょう。

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2. リッチメニュー画像を作る

リッチメニューの画像はメニューを「1枚の画像とする場合」と「1枚ずつ画像を分ける場合」の2つのパターンに分けられます。

【1枚の画像とする場合】

1枚の画像をリッチメニューの背景画像として使用する方法です。テンプレートに合わせて画像内のメニューを分割し、各メニューに配置する文字もすべて入力します。

この方法でリッチメニューを作成すると、設定時に画像をアップロードするだけでメニュー画像全体が完成します。

画像を作成する際は、自社で作るかデザイナーに依頼するかの2択になりますが、Canvaのようなデザインツールを使えば、リッチメニューのテンプレートを使って簡単におしゃれなリッチメニューを作成することができるため、一度自社で作ってみるのもおすすめです。

【1枚ずつ画像を分ける場合】

メニューごとに画像を分けて、リッチメニューの設定時に文字を入力したりする方法です。商用利用可能な素材サイトなどを利用し、各メニューに適した写真やイラストを用意します。

この方法では、リッチメニュー設定時にサイズや文字を変更することができるため、1枚の背景画像を用意する方法よりも修正がしやすくなっています。

3. リッチメニューを設定する

画像が用意できたら、最後にリッチメニューを設定します。LINE公式アカウントの管理画面にはWeb版とアプリ版があり、それぞれリッチメニューの設定方法が異なるため、今回は2つに分けてご説明します。

LINE公式アカウントの管理画面(LINE Official Account Manager)や、Web版アプリ版の違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください: LINE公式アカウントの活用方法とは?管理画面の操作方法を解説

1)Web版管理画面から設定する方法

Web版の管理画面からリッチメニューを設定する流れは以下の通りとなっています。

  1. 新規作成する
  2. 基本設定を入力する
  3. コンテンツ設定を入力する

それぞれ順番にご説明します。

1. 新規作成する

まず、LINE公式アカウントの管理画面(LINE Official Account Manager)にログインした後、「ホーム」>「トークルーム管理」>「リッチメニュー」を開き、「リッチメニューを作成」をクリックします。

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引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

2. 基本設定を入力する

次に、「基本設定」を入力します。基本設定で入力する項目は以下の通りです。

  • タイトル:管理用のタイトルです。ユーザーからは見えないため、作成日やイベント名を含めるなどして一目でわかりやすいタイトルを設定しましょう。
  • 表示期間:リッチメニューをユーザーに表示させる期間を選択できます。
3. コンテンツ設定を入力する

「基本設定」が入力し終わったら、次に「コンテンツ設定」を行います。

まずは、「テンプレート」を選択し、事前に決めておいたテンプレートをクリックし、「選択」ボタンを押します。」

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引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

ここからは、メニューを「1枚の画像とする場合」と「1枚ずつ画像を分ける場合」で手順が異なります。それぞれご説明します。

【1枚の画像とする場合】

まず、「画像を設定」を選択し、「背景画像をアップロード」をクリックします。アップロードする画面が表示されたら、画像ファイルを選択しアップロードします。
アップロードできる画像のサイズは以下の6種類です。

スクリーンショット 2024-02-28 18.07.44

引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

【1枚ずつ画像を分ける場合】

「画像を設定」を選択し、「画像を作成」をクリックします。アップロード画面で画像をアップロードし、画像サイズの変更や、枠線の設定を行います。編集が終わったら「適用」をクリックし、次のメニューのアップロードを行います。メニューの数だけ繰り返します。

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引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

画像の設定が完了したら、「アクション」でそれぞれのメニューのタイプを選択します。
なお、リンクとクーポンのみ、20文字以内でアクションラベルを設定する必要があります。アクションラベルは端末の音声読み上げ機能に使用されます。

2)アプリ版管理画面から設定する方法

アプリの管理画面からリッチメニューを設定する際は以下の流れで設定します。

  1. 新規作成を行う
  2. テンプレートを設定する
  3. 背景画像を設定する
  4. アクションを設定する
  5. 表示設定をする

それでは、1から順番にご説明します。

1. 新規作成を行う

メニューから「リッチメニュー」を選択し、「作成」ボタンからリッチメニューの新規作成を行います。

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引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

2. テンプレートを設定する

次に、「テンプレートを選択」から事前に決めておいたテンプレートを選びます。

3. 背景画像を設定する

テンプレートが設定できたら「背景画像をアップロード」または、「デフォルト画面を選択」から、適切な背景画像を選びましょう。

自身で背景画像をアップロードする際は、以下の条件を満たす画像のみ選択できます。

  • 形式:JPG, JPEG, PNG
  • サイズ:1MB以下
  • 画像サイズ:2500px × 1686px、2500px × 843px

また、デフォルト画像を選択する際は、あらかじめ用意された複数の画像からリッチメニューの目的や意図に合ったものを選びましょう。なお、用意されているデフォルト画像はアイコンの種類やテンプレートの大きさが限られています。「ブランドや企業のオリジナリティを出したい」という方には、ご自身で背景画像を選ぶことをおすすめします。

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引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

4. アクションを設定する

背景画像を設定したら、テンプレートにアクションを設定しましょう。設定できるアクションは5種類で、以下の通りです。

  • リンク
  • クーポン
  • テキスト
  • ショップカード
  • 設定しない

なお、リンクとクーポンのみ、20文字以内でアクションラベルを設定する必要があります。アクションラベルは端末の音声読み上げに使用されます。

Untitled (4)

引用:リッチメニューを作成する|LINEヤフー for Business

5. 表示設定を行う

最後にリッチメニューの表示設定を行います。以下の項目を順番に入力していきます。

  • タイトル:管理用のタイトルです。友だちからは見えないため、作成日やイベント名を含めるなどして一目でわかりやすいタイトルを設定しましょう。
  • 表示期間:リッチメニューをユーザーに表示させる期間を選択できます。
  • メニューバーのテキスト:トーク画面の一番下にあるメニューバーの表示方法を設定します。
  • メニューのデフォルト表示:ユーザーがトークルームに入った際にメニューが自動で表示されるかどうかを選択します。

以上の設定が完了したら、最後に「保存」をタップして完成です。「待機中リストに保存」を選択すると、下書き保存されます。

リッチメニュー運用時のコツ

LINE公式アカウントでリッチメニューを活用する際は、以下5点のコツを押さえましょう。

1. 表示/非表示の切り替え・期間による出し分け

リッチメニューは管理画面上で表示/非表示の切り替えを設定することができます。デフォルトで「表示する」を設定すると、トーク画面を開くのと同時にリッチメニューが表示されます。「表示しない」を設定すると、トーク画面でメニューバーのみ表示され、ユーザーがメニューをタップした時のみリッチメニューが表示されます。

また、リッチメニューごとに表示期間を設定できるため、通常用とキャンペーン用のリッチメニューをそれぞれ用意しておくとスムーズな運用が可能になります。

例えば、セール期間中やキャンペーン期間中はキャンペーン用のリッチメニューを表示し、キャンペーン期間後には通常のリッチメニューが表示されるようにしておくといった設定が可能です。

2. クーポンへの誘導

リッチメニューの設定時、アクションで「クーポン」を選択すると、リッチメニューの特定箇所にクーポンへの遷移ボタンを設定することができます。トーク画面上の大部分を占めるリッチメニューにクーポンを常時表示させておくことで、ユーザーに気付いてもらいやすくなり、来店や販売促進にも繋がります。

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3. ショップカードへの誘導

ショップカードはLINE上で管理できるポイントカードのことで、ポイントと交換できる特典を用意しておくことで来店促進に繋げることができます。クーポンと同様、コンテンツ設定のアクションで「ショップカード」を選択するとリッチメニューにショップカードを常時表示することができ、利用率の向上を図るだけでなく、企業やブランドに対するロイヤルティを高めることができます。

LINE公式アカウントを利用した売上アップについて詳しく知りたい方はこちら:LINE公式アカウントの売上アップ!4つの施策をわかりやすく解説

4. 様々な種類のメッセージと組み合わせてインパクトを出す

リッチメニューをLINE公式アカウントの様々なメッセージと組み合わせて使用することで、ユーザーに視覚的なインパクトを与えることができます。
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スターバックスのトーク画面を例として挙げると、このようにリッチメニュー以外のスペースにカルーセル形式の「カードタイプメッセージ」を配置することで、トーク画面全体が一つのページのように表示されます。かードタイプメッセージは、左右にスワイプするとコンテンツを切り替えることができるので、よりランディングページのような見た目でユーザーに深く印象付けることができ、クリック率の向上にも繋がります。その他にも「リッチメッセージ」や「リッチビデオメッセージ」などと組み合わせてもインパクトのあるトーク画面を作ることができます。

5. A/Bテストを活用し改善し続ける

リッチメニューをさらに効果的に活用したい!という方には、A/Bテストで反応率を確認しながら改善することをおすすめします。例えば、期間やキャンペーンごとに画像やアクションの設定、デザインなどを定期的に変更し、A/Bテストで反応率を元に改善することで、クリック率や誘導率を高めることができます。

リッチメニューの活用事例

リッチメニューは、テンプレートの選び方、コンテンツの設置方法、他の機能との組み合わせ方によって活用方法の幅が広がります。以下では、実際にリッチメニューがどのように活用されているのか、活用事例を業界別に3例ご紹介します。

1. 【化粧品】ホテルラバーズ

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会員数130万人、公式LINE友だち89万人を超える日本最大級のカラコン通販サイト、通称「ホテラバ」こと「ホテルラバーズ」では、リッチメニューに計4つの切り替えタブを設置し、限られたスペースで最大限の情報を伝えることが可能になっています。

2. 【アパレル】ユニクロ

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ユニクロのリッチメニューには、「値下げ情報」「今週のチラシ」「店舗受け取りが送料無料」など、ユーザーにとって必要度の高い情報をまとめて表示しています。また、会計時に利用する会員IDが設置されているため、アプリを開かずに会員証を表示できるという点も魅力です。

3. 【ECサイト】楽天市場

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楽天市場のリッチメニューには、LINEスタンプの無料ダウンロードや毎日挑戦できる「ガチャ」や「ジャンケン」などの、思わずタップしたくなるようなイベントが設置されています。また、コンテンツ量が3つと少なく、全体的にイラストを使用しているため、一目でどんな内容かが直感的に把握できるようになっています。

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございました。本記事では、LINE公式アカウントのリッチメニューについて、画像の作り方や設定方法、運用時のコツ、活用事例などをご紹介してきました。

最後に重要ポイントを再掲いたします。

リッチメニューの設定方法

  1. リッチメニューの構成やデザインを決める
  2. リッチメニュー画像を作る
  3. リッチメニューを設定する

リッチメニュー運用時のコツ

  • 期間による出し分け
  • クーポンへの誘導
  • ショップカードへの誘導
  • 他の機能と組み合わせる
  • A/Bテストを活用し改善し続ける

MAACでリッチメニュー活用をより自由に、より簡単に!

クレッシェンドラボのLINE MAツール「MAAC」なら、リッチメニューのデザインや表示ルールをより自由に設定できるだけでなく、MAACのその他の機能と組み合わせてリッチメニューの機能性、効率性をさらに高めることができます。

具体的には以下のようなことができます。

1. 自由なリッチメニューデザイン、表示ルールを設定可能
  • 表示切り替え: 「ID連携済みユーザー」や「特定タグ保有ユーザー」など、特定のユーザー向けにリッチメニューを切り替えることができます。例えば、アパレルブランドでMAACの「タグ」機能を使えば、アンケートでユーザーが回答した性別にタグ付けをし、性別ごとに異なるリッチメニューを出し分けることが可能です。
  • レイアウト:ドラッグで選択可能範囲を自由にデザインできます。例えばタブによる切り替えデザインも簡単に設定可能です。
2. その他の機能と組み合わせたリッチメニューでユーザーエンゲージメントを高める
  • クーポン確認機能(マイクーポン):ユーザーがリッチメニューからクーポン一覧を確認することができる機能です。リッチメニューからいつでも利用可能なクーポンにアクセスできるため、「利便性の高いLINE公式アカウント」として認識されやすくなります。

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  • ゲームキャンペーン:MAACならノーコードでキャンペーンページのデザインや当選確率を簡単に設計できます。1日1回参加できるようなゲームキャンペーンをリッチメニューに設置することでユーザーのエンゲージメントを高め、ブロック率の低下にもつながります。

  • ストアロケーター:現在位置から近いストア情報が表示される機能をリッチメニューに設置できます。

3. 高度なデータ収集でリッチメニューを継続的に改善できる
  • データ収集:MAACならページやボタンごとの閲覧数やクリック数などを細かく数字で追跡できるため、リッチメニューの作成後も継続的に効果を調べ、改善に繋げることが可能です。

LINE公式アカウントの効果的な運用なら、クレッシェンドラボのMAACにお任せください!

Tomona Hamada

Content Marketer @Japan