【これで完璧】LINE公式アカウント攻略の5つのポイント(2024年版)
LINE公式アカウント • 2024/08/09 16:45:19 • Written by: Nae Saito
LINE公式アカウントとは、普段利用している個人のLINEアカウントとは別にアカウントを設立し、顧客とコミュニケーションを取ることのできるツールです。
LINE公式アカウントにはマーケティング活動を行う上で重要な機能が豊富に備えられており、今ではマーケティングに欠かせないツールのひとつです。それぞれのビジネスモデルに合ったマーケティングツールを用いることで顧客の需要に合った機能を強化することができます。
この記事ではLINE公式アカウントに関するあらゆる知識について触れた完全攻略ガイドです。2024年最新版のデータからLINE公式アカウント運営の秘訣をご紹介します。初心者はもちろん、既に経験を積んでいる先輩マーケターにも有益な情報をお届けします。
下記より興味のある項目をご選択ください👇
(4) LINE公式アカウントの各ビジネスモデルに合わせた適用方法
(1) LINE公式アカウントの基礎知識
豆知識:LINE公式アカウントのIDは先頭に「@」が付くため、LINE公式アカウントと並行して「LINE@」のサービスが展開されていましたが、2019年4月に「LINE公式アカウント」へと統合されました。
1. LINE公式アカウントの申請方法は?LINE BUSINESS IDの取得方法は?
LINE公式アカウントの登録手順はとても簡単で、LINEの公式サイトからオンライン上で無料でアカウントを開設することができます。
特に専用IDを申請しない場合、「@lqv6317h」のように英数字から構成されたランダムなIDを付与されます。
一方、年会費1,320円を支払うことで、専用IDを申請することができるため、「@crescendolab」のように、顧客にとってわかりやすいものに変更したり、公式のLINEアカウントとして認識してもらえたりするため、顧客からの信頼にもつながります。(月額でのお支払いやIOS経由での支払いも可。支払い方法によって価格が異なります、詳細はこちらから)
2. LINE公式アカウントの認証
LINE公式アカウントのアカウント種別には、未認証アカウントと認証済アカウントの2種類、そして認証済みアカウントの中からさらに選抜された優良なアカウントを指すプレミアムアカウントがあります。
未認証アカウント(灰色バッジ)は公式アカウント作成時に付与されるバッジで、審査も不必要なため、最も基本的な機能を利用することが可能です。
一方、認証済アカウント(青色バッジ)は審査が必要なものの、顧客からの信頼を得やすいだけでなく、認証済アカウントならではの機能を利用することができるようになります。(詳しい機能についてはこちらから)
3. LINE公式アカウントの利用料金:メッセージ数に基づいた月額プラン
LINE公式アカウントでは3つの月額料金プランを提供しています。
それぞれメッセージ数に基づいた料金設計となっており、2023年6月1日から新料金が適用されました。
コミュニケーション プラン |
ライトプラン |
スタンダード プラン |
|
---|---|---|---|
月額固定費(税別) | 0円 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ通数(月) | 200通 | 5,000通 | 30,000通 |
追加メッセージ料金(税別) | 不可 | 不可 | 〜3円/通 |
それぞれのプランに関する詳細や目安はこちらからご参照ください。
4. LINE公式アカウント管理画面の概要
次にホーム画面左側に表示されているLINE公式アカウントの機能と主な役割を紹介します。
5. LINE公式アカウント管理画面上で活用する8つの機能
機能 | 概要 | 活用するメリット |
---|---|---|
メッセージ配信 | メッセージを一斉配信したり、一定の条件でユーザーを絞り、特定のターゲットにメッセージを配信ができる | メッセージを1対1で送る必要がなく、手間を省きながら効率よく配信することができる |
ステップ配信 | トリガーを設定しておくことで、さまざまな顧客に対して自動でメッセージを送信することができる(例:友だち追加をした3日後にクーポンを配信する) | 人件費を削減しながら、自動化、標準化、パーソナライゼーションを実現した顧客体験を提供することができる |
自動応答メッセージ | 営業時間外の質問やよくある質問に対して、設定しておいた回答を自動で返信することができる。 さらにCAACを使用することでAIを活用したメッセージ作成が可能 | セールス担当やカスタマーサポートの返信効率を向上し、より良いメッセージ管理ができる |
メッセージアイテム | テキストメッセージのみだけでなく、画像や動画を活用したメッセージを配信することができる | メッセージの種類が豊富になり、顧客エンゲージメント、コンバージョン率UPにつながる |
ツール | LINEクーポン、ショップカード、リサーチなどの機能を搭載。ゲームキャンペーンの実施も効果的 | 顧客との相互コミュニケーションが可能になり、ロイヤリティの向上、顧客データの収集につながる |
トークルーム管理 | 顧客が友だち追加した際に自動送信されるあいさつメッセージと、トークルームに常に表示されているリッチメニューの編集が可能 | 顧客とのファーストコンタクトから、Webサイトやアプリへの遷移、会員カードの表示など常連客向けのマーケティングができる |
データ管理 | インターネット上の行動を基に、顧客をセグメント分けすることができる。MAACを活用するとさらに細分化したセグメントにより、繊細なパーソナライズ化が可能 | 顧客データを活用することで、顧客理解が深まり、一人ひとりに合った配信ができる |
友だちを増やす | 友だちを増やす際に役立つ機能の利用や、LINE広告へ掲載することができる | 企業のLINE公式アカウント認知を高め、友だち追加を促進します。8.~16.の友だちを増やす12の方法をご参照ください。 |
6. LINE公式アカウントによる一斉配信 v.s. 手動での配信(LINEチャット)
LINEにとって、日本で最も普及しているメッセージアプリという最大の特徴から、メッセージ配信は最も重要な機能と言えます。LINE公式アカウントにおいては、「複数」の顧客を対象に一斉配信をしたり、自動応答を利用しそれぞれのユーザーに回答したりする方法と、一般的なLINEの利用方法と同様に「個別」でやり取りする方法があります。個別でのメッセージのやり取りは月間メッセージ通数に含まれませんが、一斉配信やセグメント配信を利用し、複数の顧客に配信する場合は、メッセージ通数加算の対象となるため注意が必要です。
7. LINE公式アカウントで配信したメッセージは取り消せますか?
LINE公式アカウントは主に商用目的で利用されており、あらゆるコミュニケーションのすれ違いを防ぐため、一度ユーザーに配信されたメッセージについては、削除修正ができません。
こちらの内容は、LINE公式アカウントガイドラインでも確認することが可能です。
(2) LINE公式アカウントで友だちを増やす12の方法
LINE公式アカウントで友だちを増やす方法は多岐にわたります。企業やブランドの予算や規模に合った方法を選びましょう。
8.友だち追加ポスターを利用
友だち追加ポスターは、LINE Official Account Managerの「友だちを増やす」から無料で印刷することができ、店頭やレジ横など店舗内のよく見えるところに置くことで友だち追加を促すことができます。認証アカウントの場合はさらに多くの種類のポスターの利用が可能です。
引用:LINEキャンパス
9. 友だち追加でLINEクーポンをプレゼント
LINEクーポンはLINE公式アカウントで使用することのできる機能の一つで、友だち追加済の顧客のみ利用することができます。また企業にとっては、顧客を引き寄せるツールとしても重要であり、LINE公式アカウントを友だち追加してもらう理由としても有効です。LINEオートメーションツールの活用によって、LINEクーポンやLINEポイント、ゲームキャンペーン等のさらに細かい賞品管理が可能です。
10.友だち追加でショップカード利用
LINE公式アカウントのショップカードは、LINEクーポン同様に友だち追加後から利用できる機能であるため、企業にとって顧客に友だち追加を促しやすい理由の一つです。また友だちの増加につながるだけでなく、顧客がクーポン使用後すぐにブロックする確率を下げる役割もあります。
11.LINEプロモーションスタンプ
LINEプロモーションスタンプとは、広告費を支払うことで企業独自のLINEスタンプを提供することができます。ユーザー間でのコミュニケーション時に利用してもらうことで、ブランド認知度を高めるだけでなく、友だち追加を条件にダウンロードを設定することができるため、友だち追加を促進する方法として挙げられます。
12. 「友だち追加」ボタンやリンクの設置
LINE管理画面では、「友だち追加」ボタンやリンクの生成を簡単に行うことができます。Webサイト上に設置したり、SNSで発信をしたりすることで顧客に向けて友だち追加を促進することが可能です。
13. 「友だち追加広告」を利用
友だち追加広告とは、LINE管理画面より利用することのできるLINE広告の機能です。該当広告を通じて友だち追加したアカウント数に応じて費用を調整することができ、設定した費用で有効に友だち獲得をすることが可能なため、限りある予算でやりくりする小規模の企業が友だちを獲得する際に向いている機能です。
※認証済アカウントのWeb版LINE管理画面からのみ利用可能。
14. LINE広告を利用
上記で紹介した友だち追加広告はLINE広告の簡易版であり、友だち獲得のための広告をLINE管理画面から簡単に設定することができるのが特徴です。
一方、LINE広告から設定するとすでに友だち追加しているアカウントと類似しているユーザーや行動に絞って配信を行うことができるため、より効果的に友だち獲得のための広告を打つことが可能です。
15. LINE通知メッセージから友だち獲得
LINE通知メッセージとは、顧客がLINE公式アカウントを友だち追加していなくても、電話番号を指定してメッセージを送信できるサービスです。主に配送通知や予約通知などユーザーにとって有用かつ適切であるとLINE側が判断したもののみの配信に限られているため、顧客にとっても有益な情報やサービスの受信が予想され、LINE通知メッセージを経由した友だち追加は有効であると考えられます。
16. 友だち紹介キャンペーン
引用:LINE Official Account Manager
友だち紹介キャンペーンは、既存顧客が身の回りの人にLINE公式アカウントを紹介することで特典を配布するキャンペーンを指します。
紹介された方のユーザーにとって、ランダムな広告と比較して身近な人が紹介する媒体は信頼性が高く、友だち追加のハードルが低くなります。
(3) LINE公式アカウントでの会員管理
ここまで、どのように友だちを獲得するかをご紹介しました。次に、LINE公式アカウントを用いた会員管理における重要なポイントを解説します。
CRM
17. LINE CRMのコンセプト
CRM(Customer Relationship Management)は顧客関係管理とも言い、企業が顧客と良好な関係を維持していくための基本的な考え方です。企業と顧客の関係は、商品購入時に1度きりで完結するよりも、継続的にコミュニケーションを取ることが理想であり、相互コミュニケーションによって関係を構築していくことで、顧客ロイヤリティの向上にもつながります。このような顧客関係管理の重要性やLINEの高い普及性から、昨今LINE公式アカウントをCRMツールとして活用する企業が急増しています。
関連記事:LINEで顧客管理(CRM)をする方法とは?成功事例やメリットを紹介
18. LINE CRMのシステム
LINE CRMは単なるコンセプトにとどまらず、企業が実践的に活用していくビジネスモデルのひとつです。
例えば、マーケティングからセールス、カスタマーサービスまで、各部門が個々で得た顧客データをそれぞれ活用している場合、一貫したスムーズな顧客体験を得ることは難しいでしょう。
一方、あらゆる会員管理を一つのCRMツールで統合することは、顧客データの適切な管理を可能にします。その点において、LINEは最適なCRMツールと言えます。
また既にSalesforceのようなCRMを使用している場合、LINEとSalesforceを連携することで顧客データベースの構築を容易にし、顧客分析のもとさらに顧客像を明確にすることが可能です。
19. CRMの重要な指標:顧客生涯価値(LTV : Life Time Value)
CRMがビジネスにおいて重宝される理由は、それぞれ顧客によって企業にもたらす「生涯価値」が異なるからです。CRMを利用することで、顧客生涯価値(LTV)が高い顧客を分別することができ、企業が該当顧客との関係を維持するために集中的にリソースを投資することを可能にします。
「顧客単価」「購入頻度」「顧客寿命」この3つの側面を通じて顧客生涯価値の向上を目指すことができます。
20. RFM分析を用いたセグメンテーションとCRMの活用
前述からも分かる通り、CRMのカギは顧客のセグメント分けです。綿密なセグメンテーションを行うことで、各消費者の顧客終身価値を理解することができます。では、企業はどのような指標をもとにセグメント分けを行うべきでしょうか? —— ここで一般的に使用されているRMF分析をご紹介します。
RMF分析とは、「最終購入日(Recency)」「購入頻度(Frequency)」「購入金額(Monetary)」これら3つの指標を用いて顧客をグループに分ける分析手法です。
それぞれの数値を高低で評価し、「新規顧客」「優良顧客」「離反顧客」「休眠顧客」のようにグループ分けすることでセグメント別にそれぞれの顧客に合ったマーケティング施策を適応することができるのが特徴です。
21. LINE公式アカウントでのセグメンテーション
CRMの概念が普及し、顧客との関係管理や維持が重視されていくにつれて、マーケティングに求められる点は、顧客に購買をただ促す巧妙なトリックではなく、顧客との精巧なコミュニケーションです。
セグメントマーケティングにおける成功の鍵は、正確な指標を用いて消費者を適切にセグメント分けし、異なる顧客価値、興味、消費習慣を持った顧客に対して、それぞれ配信内容を調整することです。LINE公式アカウントでは、LINE管理画面のオーディエンスからタグ付け管理をしたり行動に基づいてセグメンテーションを行うことができます。
22. LINE公式アカウント:チャットタグ
ブランドは、顧客プロフィール名の下部にタグを配置することでフォロワーをセグメント化できます。チャット タグ機能は、各顧客に関する情報を記憶するのに役立つツールです。新規顧客、VIP 顧客、顧客の担当者など、さまざまなタグから目的の顧客を簡単に見つけることができます。タグは最大 200 個作成でき、1 つの顧客に最大 10 個のタグを付けることができます。
ただし、多数の顧客を抱える中規模および大規模の組織の場合、マーケティングオートメーションツールであるMAACを使用することをお勧めします。これにより、LINE 上での友だちの好みや興味のある行動をより正確に記録することができます。
23. LINE公式アカウント:ステップ配信
セグメント分けが正確になっていくにつれて、顧客とのコミュニケーションはよりパーソナライズされたものへと進化していきます。LINE公式アカウントを運営するブランドにとって、消費者の需要を満たすコンテンツを提供しながらどのように「効率よく」配信していくかが次の課題です。
最も速く簡単な方法として、すべての顧客に同一のコンテンツを一斉配信することがあげられますが、個人単位で顧客を考えたとき、それぞれの需要を満たすことは困難です。一方でセグメントマーケティングをすることは時間と労力がかかりますが、適切なコンテンツをそれぞれの顧客に配信することができます。
LINE公式アカウントのステップ配信は、さまざまなトリガーを設定することができ、特定の条件を満たしたユーザーへ自動的にメッセージを送信することが可能です。次に紹介するMAACの機能オートマチックジャーニーの簡易版とも言えます。
24. LINEオートメーションツール活用:オートマチックジャーニー(ステップ配信応用版)
従来のステップ配信よりさらに高度なニーズを持つ企業には、 MAACのオートマチックジャーニーの使用をお勧めします。
オートマチックジャーニーとは、カスタマージャーニーを自動化できるMAACの機能を指し、カスタマージャーニーとは、消費者がブランドに接触してから実際に消費するまでのプロセスで通過する多くの段階とタッチポイントを指します。
ブランドはこれらのタッチポイントを上手に活用して、対象者に応じた的確なコミュニケーションを行うべきであり、オートマチックジャーニーを使用することで、特定のタッチポイントをトリガーとするコンテンツ配信を自動でスケジュール設定することができます。
25. LINEオートメーションツール活用:カゴ落ちリターゲティング
LINEオートメーションツールMAACのオートマチックジャーニーでは、カゴ落ちリターケティング配信の機能を用いることができます。カゴ落ちリターゲティング配信は、ECブランドがよく遭遇する「カート内に商品が入ったまま放置されている」という状況に合わせて設計されています。消費者がウェブサイトのショッピングカートに商品を追加するということは、カスタマージャーニーの「比較・検討」の段階にあることを意味します。企業が、適切なタイミングでクーポンを送信することで、このように商品購入を検討中の顧客をターゲットにして消費インセンティブを高め、最も効果的なリターゲティングを実現できます。
26. LINE公式アカウントのブロック率を低下させるには…?
LINE公式アカウントを運営するブランドのよくある悩みのひとつに、「友だち追加しクーポンを取得した後ブロックされてしまう」という点が挙げられます。このような状況は、オートマチックジャーニーによって解決できます。
台湾の決済ソリューションブランドzingala銀角零卡では、あいさつメッセージの配信方法を工夫することで、クーポンを受け取った顧客がLINE公式アカウントをすぐにブロックするのを防いでいます。具体的な方法としては、「友だち追加した1週間後に賞品を送信する」旨を伝え、「新規顧客」のタグ付けをもとに1週間後に賞品を送ります。オートマチックジャーニーを活用したこの方法は、たった4ヶ月で92%もの新しい友だちが賞品を獲得することに成功しました。つまり、ブロック率を低下させる非常に効果的な方法であると言えます。
関連記事:LINE公式アカウントのブロックを阻止!運用方法を紹介
顧客とのやり取りを活性化させる多様なマーケティング
27. LINEの友だちとよりアクティブにコミュニケーションを取るには…?
LINEを友だち追加しているものの、非アクティブまたはエンゲージメントの低い友だちが多数であることも、LINE公式アカウントを運営する上で頻出する悩みのひとつです。LINE上の友だちが公式アカウントを活用せず長期間放置している要因はさまざまです。このような顧客を「優良顧客」へと育成するためには、 LINE での交流を促進し、顧客とのやり取りを活性化させる必要があると考えられます。詳しい促進方法については次の項目でご案内します。
28. 方法1 : ゲームモジュールを用いて顧客の参加モチベーションを高める
LINE公式アカウントを用いてキャンペーンを行いたい場合や、ユニークな方法で友だちの興味を引きたい場合には、楽しく遊べて操作性が簡単なゲームモジュールが有効です。
LINEオートメーションツールMAACでは、ガチャポン、おみくじ、ルーレットなど5つの種類のゲームを用意しており、当選率を含むさまざまな設定をノーコードで簡単に設計することができます。ゲームに参加した顧客には自動でタグ付けができ、LINE管理画面での”当たり”に関する調整も可能です。
29. 方法2 : LINE messaging APIを活用する
Messaging APIとはLINE APIの中でも最も活用されているもののひとつで、LINE公式アカウントとメッセージアプリケーションを繋ぐことで自由自在にメッセージのやり取りを設定することができます。メッセージを送信するタイミングや、対象の顧客層、メッセージのフォーマットまで柔軟に設定することができるため、多様かつ効率的な配信を行うことを可能にします。またさまざまな状況下における自動応答への対応も可能です。
関連記事:LINE APIでできることとは?基本機能や使い方をご紹介!
30. 方法3 : LINEクーポンを活用する
LINEクーポンや引換券、LINEポイントなどの割引インセンティブを利用して顧客の関心を引く方法は直接的なマーケティング方法であり、効果が大きいものの内のひとつです。
また2024年7月より、トーク画面を開く前からクーポンを受信したことが一目でわかるようになりました。このアップデートにより、さらにクーポンの活用を促進できると考えられます。
LINEオートメーションツールMAACでは、一般的に使用されるLINEクーポンに加え、LINEポイントやゲーム利用券などLINE上で利用することのできる賞品を提供することができます。細かな商品の管理、配布から追跡まで一元管理できることも魅力です。
関連記事:LINE公式アカウントの「クーポン」配信設定や活用方法を紹介
31. 方法4 : アンケート回答を条件にインセンティブ付与
LINEクーポンを目的に公式アカウントを追加する人が多数であることから、適切な賞品管理はLINEマーケティングの鍵であると言えますが、配信の方法としては、アンケートを回答してくれた人に配布することも効果的な方法の一つです。
LINE公式アカウントでのアンケート調査は、自動応答メッセージを利用する方法とSurveycakeを連携する方法があります。自動応答メッセージは、トーク画面上で回答が完結するため、顧客にとっても取り組みやすい方法です。Surveycakeとの連携については次の章で詳しくご紹介します。
関連記事:【プロに学ぶ】LINE公式アカウント運用成功のカギ #8
32. 方法5 : LINEショップカード利用を促進し、顧客エンゲージメントを高める
LINE公式アカウントの機能であるショップカードは、顧客のリピート利用を促進するのに役立ちます。消費者が少しずつ購買行動を行うことで、最終的にギフトやクーポンなどのインセンティブを獲得することのできる機能ですが、アンケートを回答してくれた顧客やゲームキャンペーンに参加してくれた顧客にポイントを付与するなど、さまざまな方法を活用して顧客エンゲージメントを高めることができます。
33. 方法6 : 「スマート送信」を活用して開封率を増加する
スマート送信とは、AI技術を活用して膨大な顧客データを分析し、最も適切な「顧客」「配信時間」「内容」を予測しメッセージ配信する機能です。 この機能を利用することで、顧客にとっても不必要な配信を受け取る確率が下がり、メッセージの開封率向上にもつながります。
(4) LINE公式アカウントの各ビジネスモデルに合わせた適用
34. LINEとECサイト
オンラインでの購入が普及し、ECサイトを運営するブランドが増加している現在、LINE公式アカウントを活用することが主流となってきています。
LINE公式アカウントの運用を始めた中規模のブランドが直面しやすい課題として、顧客データを統合し活用することが挙げられます。したがって、LINEをCRM活用し、顧客データベースとECサイトを効果的に連携することのできるソリューションを探すことが成功のカギとなります。
関連記事:「リッチメニューでも活用の仕方次第で購買までいける!」 YANUK 牧様に聞くMAAC活用のコツ
35. LINEと小売業
LINEをマーケティングツールとして利用し、エンゲージメントの高い顧客との関係性を最も構築している産業のひとつとして、小売業が挙げられます。
多くのブランドはMAACを利用してLINEクーポンやゲームキャンペーンなどを活用することで、オンラインからオフライン(O2O : Online to Offline)へと顧客の来店を促し、集客の増加を見込んでいます。またMAACを利用することで、ノーコードでゲームモジュール作成をしたり、複数の賞品を簡単に用意できるため、顧客を飽きさせることなく来店促進ができます。
36. ニューリテール
ニューリテールとは、アリババの創業者であるジャック・マーが提唱したビジネスモデルであり、「10~20年後にECビジネスモデルが消失し、ニューリテールの概念のみが存在する」と断言しました。
ニューリテールの概念は広義的ではありますが、ビッグデータやAIなどの最新技術を駆使することでオンラインとオフラインの境界をなくし、D2C、OMO、C2Bなどのビジネスモデルを統合した、顧客を中心としたシームレスな購入体験を提供することを指します。
37. その他の業界におけるLINE公式アカウント運用
LINE公式アカウントはECサイトの運営や小売業に限らず、情報/通信業や自動車業など幅広い業界において活用することのできるマーケティングツールです。
詳しい事例についてはこちらからご参照ください。
(5) LINE公式アカウントでの顧客データ収集と分析
38. LINE公式アカウントの運営においてなぜデータが重要か?
データ管理は、LINE公式アカウントの運用を成功させるための前提条件であり、基本中の基本とも言えます。主な理由として、企業は顧客の名前や属性などの基本情報から、LINE公式アカウント利用時にどの機能を利用したかや、参加したキャンペーンなどのLINE上での行動を追跡することで顧客データを頼りに顧客像を理解し、適切なコンテンツを、適切な対象に、適切なタイミングで配信するためです。
39. データ収集源による分類:ファーストパーティーデータ
データは、収集源を元に以下の3つに分類することができます。
ファーストパーティーデータ
企業が、第三者を経由せずに自社で収集したデータのことを指します。
セカンドパーティーデータ
他社が、ファーストパーティーデータとして収集したデータを指します。
サードパーティーデータ
第三者から提供されたデータを指します。
40. LINE公式アカウントを運営することでどのようなデータを得られる?
LINE公式アカウントを通じて得られるデータは、自社で収集するファーストパーティーデータに分類されます。他社や第三者を情報源とするセカンドパーティーデータやサードパーティーデータは、取得することができません。
41. ファーストパーティーデータが最も重視される理由
近年、欧米を中心とする個人情報保護の強化により、ファーストパーティデータの重要性が徐々に高まっています。
特にサードパーティデータはGDPR(EU一般データ保護規則)やCookie規制など世界的なプライバシーポリシーの強化の影響を受けており、その収集には厳しい罰則が課されています。セカンドパーティデータは主に広告や顧客獲得に使用されていますが、近年、デジタル広告の利益は徐々に失われてきています。
これらの原因から、ファーストパーティーデータの費用対効果高さ、信頼性の高さが評価され、マーケティングでの活用が重視されています。
また、新規顧客を獲得するために必要なコストは、既存顧客を維持するために必要なコストの約 10倍とも言われています。したがって、ブランドはファーストパーティーデータの収集、活用をすることで、既存顧客をより包括的かつ深く理解することが重要です。
42. ビジネスの規模に応じたLINE公式アカウントを用いたデータ収集
ここまで、ファーストパーティーデータの重要性と、LINE公式アカウントの活用に関してご説明してきました。
小規模ビジネスにおいては、LINE公式アカウントそのものの活用でも十分と考えられますが、中規模以上のビジネスや大企業に関しては、拡張モジュールを使用することで効果的にデータ収集を行うことが可能です。
続いてLINE公式アカウントと連携することを考慮できる拡張モジュールをご紹介いたします。
LINE公式アカウントで得られるデータ
43. LINEデータ分析の基本
LINEの基本的なデータ分析は、LINE管理画面の「分析」から確認することができます。分析することのできるデータは下記の通りです。
メッセージ通数
メッセージのタイプごとに統計。現在利用しているプランに応じてあと何通無料で配信できるか等確認することができます。
友だち
友だち追加数やブロック数、リーチすることのできるターゲット数などの基本的なデータや、性別・年齢・地域ごとなど属性に分類した際の割合を確認することができます。
チャット
受信・送信メッセージの数ややり取りがあったチャットルームの数やメッセージ受信の曜日・時間帯別傾向を確認することができます。
データ収集のための拡張ツール
44. Surveycakeを連携し、自動的にファーストパーティデータを収集
Surveycakeは、現在最も使用されているオンラインアンケートツールの一つで、多くの企業が顧客データの収集に利用しています。アンケートデータを収集し、既に保有している顧客データと統合するためには、適切なツールの使用が求められます。
クレッシェンドラボのMAACを利用することで、SureveycakeとLINE公式アカウントを連携し、アンケートに回答してくれた顧客にクーポンを送信したり、回答に基づいたタグ付けを自動で行うことができます。またGoogleフォームなどのアンケートツールとの連携も可能です。
45. LINEとGA4を連携
LINE公式アカウントから得た顧客データだけでは物足りず、より多くのデータを 1 つのプラットフォームに収集して、データに基づいた意思決定を行いたいと考えている場合、MAACを通じてGA4とLINE公式アカウントを連携することが選択肢として挙げられます。
クレッシェンドラボのLINEオートメーションツールMAACは、LINE公式アカウントのデータ管理を行うことができるだけでなく、SureveycakeやGA4、自社で保有している顧客データとの迅速な連携が可能となっています。
データ管理 (応用編)
多くの顧客に支持されている大規模のブランドにおいては、さらに幅広いデータ管理が求められます。次に、拡張モジュールを併用することで利用できる応用データ管理をご紹介します。
46. UTMを利用したデータ管理
LINE公式アカウントで友だちを増やしたい時、異なる流入経路からのデータ追跡がカギとなります。LINE自体にもこの機能はありますが、クレッシェンドラボでは UTMを用いた細かいデータを追跡することが可能です。
47. 顧客の行動に基づいた自動タグ付け管理
LINEの友だちを分析する上でタグ付け管理は欠かせません。顧客の行動に基づいたタグ付け管理をすることで、関心度の高い顧客を探し出し、効果的なマーケティングを実施することができます。
LINEオートメーションツールMAACでは、アンケート調査の結果やLINE上の行動をもとにした条件から自動でタグを付与することが可能です。このような巧妙なデータ管理によって、顧客の好みに合った配信を効率的に行うことを可能にします。
48. タグ強度分析
タグの有無だけでなく、タグ付けされた回数やタイミング、期間を詳細に分析することができます。例えば、一定の期間内に「ゲームキャンペーン参加」というタグ付与を複数回された顧客を洗い出すことで、関心度の高い顧客に向けて効果的な配信を行うことが可能です。
49. タグ散布図による効果測定
企業にとってデータ量が少ない内は、正確な顧客分析をすることが難しいと考えられますが、MAACのタグ散布図を使用することで、それぞれのタグの効果測定を行うことができます。
タグを保有している友だちの数や、エンゲージメント率から、活発に利用されているタグや配信を行う上で非効率なタグを見分けることに有効です。
この指標を目安に、特定のタグを使ったキャンペーンや、コミュニケーション戦略をより多く展開したり、配信対象を調整したりすることができます。
50. エンゲージメントレベル
エンゲージメントレベル分析では、カートに商品が入っている時間や商品を閲覧している時間、購入回数などのWebサイトでの行動やLINE公式アカウント上での行動をもとに、顧客のエンゲージメントをレベル分けすることができます。この機能によってどのLINE友だちが優良顧客であるか、投資するべき顧客かを確認することが可能です。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。LINE公式アカウントの運営を成功に導くための攻略法を50個ご紹介しました。LINEアカウント開設を考慮している方から、既に運営をしている方まで、購読くださった全ての方にとって、この記事から少しでもヒントを得られていたら幸いです。
クレッシェンドラボは、台湾、日本、タイとグローバルに市場を広げるMartechソリューションカンパニーです。台湾では唯一のLINE Gold Tech Partnerに選出されるなど、卓越した技術と知識を利用し、LINEオートメーションツールMAACやCAACなどの主力商品を開発。現在550+ものブランドにサービスを提供しています。お問い合わせはこちらから▽