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LINE APIでできることとは?基本機能や使い方をご紹介!

LINE公式アカウント • 2024/03/28 12:24:21 • Written by: Tomona Hamada

Messaging APIとは、LINEユーザー一人ひとりに合わせたコミュニケーションを可能にするLINE公式アカウントの機能です。

本記事では、LINE APIの基礎情報や基本機能、また使い方や利用時の注意点までわかりやすく解説していきます。ぜひ最後までお読みいただき、LINE APIについての理解が深まれば幸いです。

目次

LINE APIとは

そもそもAPIとは、「アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Imterface)」の略で、ソフトウェアやプログラムなどの間を繋ぐ仕組みを意味します。

LINE APIの場合、LINE公式アカウントとその他のアプリケーションを繋ぐための仕組みを指し、LINE APIを利用することでLINE上の情報を自社のアプリケーションでも利用できるようになります。

LINE APIでできるようになる機能には以下のようなものがあります。

  • チャットボット開発
  • LINEログイン機能
  • IoT開発
  • 音声アシスタント開発
  • LINE決済機能
  • ソーシャルボタン
  • 通知機能

LINE公式アカウントの基本機能についてまとめた記事はこちら: https://blog.cresclab.com/ja/line-oa-jp

LINEが提供するAPI

LINEの仕組みを活用して様々な機能の利用を可能にするLINE APIですが、その種類は多岐にわたり、それぞれ役割や使用する目的が異なります。以下では、LINEの主なAPIサービスの種類と概要を一つ一つご紹介します。

LINEログイン

ユーザーがLINEのアカウントを利用して、他のサービスにログインできるようにするAPIです。

例えば、LINEログインを用いるとアカウントを新規作成する必要があるサービスでも、LINEのアカウントだけで認証が可能なため、情報入力にかかる手間や時間を省くことができます。

LINE Messaging API

LINEが提供する機能やAPIの中で最も多く活用されているのが、この「LINE Messaging API」です。

LINE Messaging APIではbot (ボット)を作成し、応答メッセージの送受信を行ったり、ビーコンと呼ばれる電波の受信圏内に入った時のユーザーとの対話の仕方を設定したりすることが可能です。

LINE Front-end Framework(LIFF)

LINE Front-end Frameworkとはウェブアプリのプラットフォームのことで、このプラットフォームで動作するアプリケーションのことを「LIFFアプリ」と呼びます。

LIFFアプリでは、LINEのユーザーIDなどを取得し、取得した情報を活用した機能の提供や、メッセージの返信などが可能です。

LINE Things

LINE Thingsとは、「Bluetooth® Low Energy対応デバイス」をLINEと連携し、操作を可能にするIoTプラットフォームのことです。

LINEとデバイスを連携させることで、ユーザーが操作しなくてもデバイスに対して事前に設定した手順で自動的に通信を行うことができます。

Clova Extensions Kit

Clovaとは、LINEが開発・提供しているAIプラットフォームのことです。Custom Extensionsというスキルを作成することで、Clovaを通じて対話をすることができます。

LINE Social Plugins

LINE Social Pluginsでは、SNSやブログなどからLINEの友だちへのシェアや友だち追加などが「シェアボタン」「友だち追加ボタン」「いいねボタン」などボタン一つでの操作を可能にします。

LINE Notify

LINE Notifyは、LINEを通じてWebサービスからの通知を送信する機能です。ウェブサービスと連携することで、LINE公式アカウント「LINE Notify」から通知が届きます。

LINE Notifyは複数のサービスとの連携ができ、グループでも通知の受信が可能です。例えば、IFTTT(イフト)、Github(ギットハブ)、Mackerel(マカレル)などのウェブサービスと連携することができます。

LINE Pay

LINE Payを使った決済の仕組みを決済アプリケーションに導入できるAPIです。

LINE Messaging APIでできること

上記の通り、LINEが提供しているAPIは様々な種類がありますが、その中でも最も多く活用されているのが、チャットボットを作るMessaging APIです。

チャットボットとはLINEでのユーザーからの問い合わせに自動で対応したり、状況に合わせて異なる返信をしたり、設定したタイミングでメッセージの配信ができるツールです。

Messaging APIの具体的な機能には以下のようなものがあります。

  • 友だち一覧表示
  • メッセージの送受信
  • グループチャットや1対1チャットでの応答
  • スタンプ、画像の送受信
  • 動画、音声の送受信
  • 位置情報の確認
  • テンプレートメッセージ配信
  • メッセージのセグメント配信、ステップ配信
  • 友だちのニックネーム取得
  • ブロック情報の確認

セグメント配信機能について詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです:https://blog.cresclab.com/ja/line_how-to-do-segmented-broadcast

以上のように、LINE公式アカウントにおける基本的な機能が全て自動化できます。

また、Messaging APIではユーザー毎にリッチメニューを出し分けることも可能です。

例えば、ID連携済みのユーザー専用のリッチメニューを用意し、通常のユーザーと異なる情報を配信することで、ユーザー属性に合ったより有益な情報を配信することができ、エンゲージメントの向上やブロック率の低下にも繋がります。

クレッシェンドラボが提供するLINE MAツール「MAAC」なら、ID連携の有無やタグの有無など、リッチメニューの表示ルールをさらに細かく、簡単な操作で設定できます。

リッチメニューでできることについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです:https://blog.cresclab.com/ja/line-richmenu

Messaging API で送信できるメッセージ

Messaging APIで送信できるメッセージは、主に「応答メッセージ」と「プッシュメッセージ」の2種類に分けられます。それぞれの特徴は以下の通りです。

  • 応答メッセージ:ユーザーによって作成された「botへのメッセージ送信」「botの友だち追加」などのイベントに対して送信するメッセージ。ユーザーが送信したメッセージ対して即座に返信が可能。
  • プッシュメッセージ:bot起点でユーザーに送信するメッセージ

テキストメッセージ

テキストメッセージは、一般的なテキストのメッセージです。文字コードを利用してテキストの中に絵文字を入れ込むことも可能です。

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引用元:メッセージタイプ|LINE Developers

スタンプメッセージ

LINEといえばスタンプ。スタンプを用いることで表現の幅が広がります。 パッケージIDとスタンプIDをオブジェクトに含めることでスタンプを表示させることができます。

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引用元:メッセージタイプ|LINE Developers

画像メッセージ、動画メッセージ、音声メッセージ

画像や動画、音声もメッセージとして送信が可能です。画像を送信する場合は画像ファイルとプレビュー用の画像URL、動画の場合は動画URLとプレビュー用のURL、音声の場合は音声URLと再生時間をオブジェクトに含めることで送信ができます。

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位置情報メッセージ

位置情報メッセージは、タイトルに加え「住所」、「緯度・軽度」をメッセージオブジェクトに含めることが位置情報を送信することができます。

例えば、お店の場所の位置情報を共有したい場合に利用できます。

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引用元:メッセージタイプ|LINE Developers

イメージマップメッセージ

イメージマップメッセージとは、画像をタップした後のさまざまな動作を設定できるメッセージのことです。

例えば、イメージマップメッセージによって送信された画像をタップすれば、ウェブサイトにアクセスしたり、動画を再生したりすることができます。

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引用元:メッセージタイプ|LINE Developers

テンプレートメッセージ

テンプレートメッセージでは、ボタン、確認、カルーセル、画像カルーセルなどのレイアウトを用いたよりリッチなメッセージの送信が可能です。

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引用元:メッセージタイプ|LINE Developers

Messaging APIの利用方法

ここからは、専用のコンソールにログインするまでを中心に、実際にMessaging APIを利用する方法についてご説明していきます。

専用のコンソールへのログイン方法

上記で説明したLINE Messaging APIは、LINEアカウントを持っている人なら誰でもすぐに利用することができます。Messaging APIには専用のコンソールが用意されているので、まずはそこから準備をしていきましょう。

コンソール画面はLINE Developers公式サイトからアクセスできます。

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引用元:https://developers.line.biz/ja/

1. まず、左の「ログイン」ボタンをクリックします。
2. 専用のコンソールへのログイン画面が表示されるので、個人のLINEアカウントまたは企業のビジネスアカウントからログインをしてみましょう。

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引用元:https://developers.line.biz/ja/

3. 次に、プロバイダーを作成します。 プロバイダーはボットやアプリの開発者を登録するもので、企業や個人の名前などを入力するのがおすすめです。

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引用元:https://developers.line.biz/ja/

4. 最後に「チャネル」を登録すると完了です。

チャネルを作成すると固有のIDが発行され、これを利用することで、Messaging APIを通じて様々な機能が使えるようになります。

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引用元:https://developers.line.biz/ja/

Messaging API開発の際の注意点

上記で説明したとおり、LINEのアカウントさえ持っていればMessaging APIを利用することができますが、Messaging APIを利用してボットを開発することは容易ではありません。

以下では、Messaging APIを利用した開発において直面しうる課題を2点ご紹介します。

1. コストが高い

Messaging APIを利用したチャットボットの開発は、素人には難易度がかなり高いため、エンジニアに外注するのが一般的ですが、その際に課題点となるのが、開発費用です。

例えば、中堅のエンジニアに外注する際、一人当たり1ヶ月100万円程度かかります。さらに、開発に半年かかったとすると、600万円程度必要になります。

2. 開発期間がかかる

Messaging APIの開発はコストだけでなく、ある程度の開発期間も必要です。開発コストを抑えるためにエンジニアの人数を減らすと、さらに時間がかかってしまい、開発が全て完了するまで半年〜1年程度かかることも少なくありません。

MAACでLINE運用をより簡単に、よりリーズナブルに!

Messaging APIを利用すると、LINE上でのコミュニケーションの幅が一気に広がります。実際に、チャットボットは多くの企業で既に取り入れられているため、その便利さを実感している方も多いのではないでしょうか。しかし、開発を外注するとなると開発コストや期間がかかってしまいます。

そんな時は、クレッシェンドラボが提供するLINE MAツール「MAAC」がおすすめです。MAACなら、よく使われるLINE APIの機能がパッケージ化されているため、外注すると高額になる機能がリーズナブルに利用できます。また、設定が非常に簡単なので、すぐに利用できるという点も魅力です。

例えば、MAACなら以下のようなことが可能です。

1. ユーザー個々の行動パターンや嗜好に合わせたメッセージ配信
  • セグメント作成:LINEやWebサイトから収集したデータをもとにセグメントを作成
  • スマート送信:ユーザーごとに最適な配信時間で一斉配信
  • 商品レコメンドメッセージ:GA4のデータをもとに一人ひとりの好みに合わせて配信

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2. リッチメニューの表示ルールを自由に設定可能

  • 表示切り替え: 「ID連携済みユーザー」や「特定タグ保有ユーザー」など、特定のユーザー向けにリッチメニューを切り替え
  • レイアウト:ドラッグで選択可能範囲を自由にデザイン可能

さらに、MAACならこれらの機能をノーコードで簡単に設定できます。また、UIが直感的で操作がしやすいため、機能に詳しくない方でもさまざまな機能を簡単に設定することができます。

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございました。本記事では、LINE APIでできることや基本情報、最も多く活用されているLINE Messaging APIの機能、使い方などをご紹介してきました。

LINE APIは自社のサービスとLINEを連結することができる非常に便利なツールですが、LINE APIを利用した開発は複雑性が高く、外注が必要となるためコストや開発期間がかかるという注意点もあります。

そのため、LINE APIをより簡単に、リーズナブルに利用したいという方にはぜひMAACがおすすめです。

Tomona Hamada

Content Marketer @Japan