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顧客セグメンテーションとは?切り方の5つの型とLINEでの実装手順【2026年版】

Nari Fujiie

顧客セグメンテーションとは?切り方の5つの型とLINEでの実装手順【2026年版】
目次

✅ この記事の要点

  • 顧客セグメンテーションとは、顧客を属性・行動・購買履歴などの共通点でグループに分け、グループごとに打ち手を変えるための設計作業です
  • 切り方は「デモグラフィック」「ジオグラフィック」「サイコグラフィック」「行動」「購買(RFM・デシル)」の5つの型に整理できます
  • セグメントは「目的を1つに決める → データを棚卸しする → 人数を数える → 打ち手が変わらないものは捨てる」の4ステップで作ります
  • LINEでは、属性(フィルター)で絞るか、チャットタグやユーザーIDアップロードなどから作るオーディエンスを使うかで、実装方法や運用負荷が変わります。設計段階でその対応を決めておくのがポイントです

「顧客セグメント」で検索すると、定義や分類の軸を解説した記事がたくさん見つかります。一方で、作ったセグメントを実際の配信にどうつなげるかまで書いた記事は多くありません。せっかく分類しても、配信の現場で使える形になっていなければ、結局は全員に同じメッセージを送ることになってしまいます。

この記事では、顧客セグメンテーションの考え方と5つの切り方を整理したうえで、セグメントの作り方、LINEで配信するときに「どの機能にどのセグメントを載せるか」、そしてやりがちな失敗までを一続きで解説します。LINE公式アカウントの具体的な設定手順は別記事で詳しく扱っているため、この記事では設計の判断に絞り、手順は該当記事へご案内します。

なお、本文中のLINE公式アカウントの仕様は、2026年10月7日時点でLINEヤフー for Businessの公式マニュアルを確認した内容です。

顧客セグメンテーションとは?ターゲティングとの違いは?

顧客セグメンテーションとは、顧客を共通する特徴でグループ(セグメント)に分けることです。Brazeの解説では、セグメンテーションを「市場にいる顧客を属性・趣味嗜好・ニーズなどの切り口でグループ化し、自社のターゲット像を明確にするマーケティング作業」と説明しています(※1)。

マーケティングの基本フレームであるSTPでは、セグメンテーション(分ける)、ターゲティング(狙う相手を選ぶ)、ポジショニング(自社の立ち位置を決める)の順に進めます。つまり、セグメンテーションは「分ける」作業、ターゲティングは分けたなかから「どこを狙うか選ぶ」作業で、前者が後者の土台になります。

新規市場を探すときのセグメンテーションは「市場全体」を分けますが、この記事で扱う顧客セグメンテーションは、すでに接点のある顧客(会員、購入者、LINEの友だちなど)を分ける作業です。既存顧客が対象なので、アンケートや購買履歴など自社で集めたデータをそのまま切り口に使えるのが特徴です。

顧客理解との関係も整理しておきます。顧客理解は「顧客がなぜ買うのか、何に困っているのか」を知ることそのもので、セグメンテーションはその理解を施策に使える単位に落とし込む手段です。顧客理解が深まるほど切り口の精度が上がり、セグメントごとの反応を見ることで顧客理解がさらに深まる、という往復の関係にあります。

なぜ顧客をセグメントに分けるのか?全員に同じ配信をすると何が起きる?

LINEやメールで全員に同じメッセージを送ると、多くの受け手にとって「自分には関係のない情報」が届くことになります。関係のない配信が続くと、メッセージが開かれにくくなり、ブロックや配信停止につながるおそれがあります。

また、配信通数に応じて費用や上限が決まる配信チャネルでは、関係のない人に送った分だけ費用対効果が下がります。「誰に送らないか」を決めることも、セグメンテーションの大事な役割です。

セグメントに分けて配信する主なメリットは次の3つです。

  • 受け手にとって関係のある内容になり、開封やクリックにつながりやすくなる
  • 関係のない配信が減り、ブロックや配信停止を抑えやすくなる
  • 不要な配信が減るぶん、1通あたりの費用対効果を高めやすくなる

一方で、セグメントを細かく切れば切るほど、作るべきメッセージの数も増えます。運用できる量とのバランスをとることが前提です。この点は後半の「やりがちな失敗」で詳しく触れます。

顧客セグメンテーションの切り方は?5つの型を比較

セグメンテーションの変数は、一般に地理的変数(ジオグラフィック)、人口動態変数(デモグラフィック)、心理的変数(サイコグラフィック)、行動変数の4つに整理されます(※1)。この記事では、既存顧客を分ける実務に合わせて、行動変数のうち購買データを使うものを「購買」として独立させ、5つの型で説明します。

①デモグラフィック:年齢・性別・職業で分ける

年齢、性別、職業、家族構成、所得など、個人の客観的な属性で分ける方法です。わかりやすく、データも集めやすいため、最初の切り口として使われることの多い型です。

ただし、同じ30代女性でも好みや購買行動は大きく異なります。デモグラフィックだけで分けると「属性は同じでも反応が違う」人が同じグループに入る点には注意が必要です。他の型と組み合わせて使うのが基本です。

②ジオグラフィック:地域・店舗商圏で分ける

居住地域、最寄り店舗、気候、都市部か郊外かなどで分ける方法です。実店舗を持つ企業では特に重要で、店舗ごとのイベント告知や、地域限定のキャンペーン、天候に合わせた商品提案などに使えます。

ECのみの企業でも、配送日数や地域の気温差によって訴求を変えるときに役立ちます。

③サイコグラフィック:価値観・ライフスタイルで分ける

価値観、趣味嗜好、ライフスタイル、購買動機など、内面的な要素で分ける方法です。「価格より品質を重視する」「環境に配慮した商品を選びたい」といった違いは、デモグラフィックでは見えません。

サイコグラフィックは、価値観や購買動機に合わせて訴求を変えやすい一方、本人に聞かなければ把握しにくく、データの取得や更新に手間がかかりやすい型です。アンケートなどで顧客から直接集める必要があります。

④行動:閲覧・クリック・来店で分ける

サイトの閲覧履歴、メッセージの開封やクリック、来店の有無、アプリの利用状況など、顧客の行動で分ける方法です。行動は「今まさに関心がある」ことを示すため、タイミングの良い配信につなげやすいのが強みです。

たとえば「特定の商品ページを見たが購入していない人」「キャンペーンのメッセージをクリックした人」などは、関心の度合いが高いセグメントとして扱えます。

⑤購買:RFM分析・デシル分析で分ける

購入日、購入回数、購入金額などの購買データで分ける方法です。代表的な手法に、RFM分析とデシル分析があります。

  • RFM分析:Recency(最終購入日)、Frequency(購入頻度)、Monetary(購入金額)の3つの指標で顧客を分類する手法です(※7)
  • デシル分析:全顧客を購入金額の順に並べ、10等分してグループを作る手法です(※7)

デシル分析は計算が簡単で、売上の多くを占める上位層を把握するのに向いています。一方、購入金額だけを見るため、「昔はよく買っていたが最近は来ていない人」を見分けることはできません。休眠しかけている優良顧客を見つけたいなら、最終購入日も見るRFM分析が向いています。RFM分析のやり方や分類の例は、RFM分析とは?やり方からLTV向上・CRM活用まで徹底解説で詳しく解説しています。

どの型から始めるべきか:データの持ち方で決まる

5つの型に優劣はなく、どこから始めるかは「自社がどのデータを、どの形で持っているか」で決まります。

型 主なデータ源 取得の難しさ 向いている打ち手
デモグラフィック 会員登録情報、アンケート 低い 商品カテゴリの出し分け
ジオグラフィック 住所、最寄り店舗、友だち追加経路 低い 店舗イベント、地域限定キャンペーン
サイコグラフィック アンケート、診断コンテンツ 高い メッセージの訴求軸の出し分け
行動 閲覧・クリック履歴、来店記録 中程度 関心が高いうちの追いかけ配信
購買 購買履歴(EC、POS) 中程度 優良顧客の育成、休眠顧客の掘り起こし

当社の見解として、最初の1本は「購買」か「行動」から始めることをおすすめします。すでにシステムに記録されているデータなので、追加の調査負担を抑えながら、効果も売上などで測りやすいからです。サイコグラフィックはその次の段階で、アンケートを使って少しずつ集めていくのが現実的です。

セグメントはどう作る?4つのステップで解説

ステップ1:目的を1つに決める

最初に、「このセグメントで何を達成したいか」を1つに絞ります。「休眠顧客の再購入を増やしたい」「初回購入者の2回目購入を増やしたい」「優良顧客の離脱を防ぎたい」など、目的によって使うべき切り口はまったく変わります。

目的を決めずに切り口から考え始めると、分類はできても使い道のないセグメントが量産されます。

ステップ2:手元にあるデータを棚卸しする

次に、目的に関係するデータが「どこに」「どの形で」あるかを確認します。ECの購買履歴、POSデータ、会員情報、LINEの友だち情報、アンケート回答などが、別々のシステムに散らばっていることは珍しくありません。

確認するポイントは、データがあるかどうかだけでなく、LINEの友だちと紐づいているかです。購買履歴があっても、LINEのユーザーと結びついていなければLINEでの出し分けには使えません。複数のデータをまとめて扱う仕組みについては、CDPとは?マーケティング活用・ツールの選び方から導入ステップ・LINE連携まで完全ガイドをご覧ください。

ステップ3:切り口を仮決めして人数を数える

切り口を仮に決めたら、各セグメントに何人いるかを実際に数えます。理想的な切り口でも、該当者が数十人しかいなければ、施策として成り立ちません。

セグメントの実行可能性を確認する観点として、「4R」と呼ばれる評価基準がよく紹介されます(※1)。

  • Rank(優先順位):自社のビジネスにとって重要な顧客層か
  • Realistic(有効な規模):十分な売上が見込める規模があるか
  • Reach(到達可能性):そのセグメントにメッセージを届けられるか
  • Response(測定可能性):施策の効果を測れるか

LINEで配信する場合は、Reachの判断に配信機能の条件が直接関わります。どの機能にどの条件があるかは、後半の「LINEでセグメントを実装するには?」で整理しています。

ステップ4:打ち手が変わらないセグメントは捨てる

最後に、各セグメントに対して「何を送るか」を書き出します。このとき、2つのセグメントに送る内容が同じなら、その2つは分ける意味がないので統合します。

セグメンテーションの目的は分類そのものではなく、打ち手を変えることです。打ち手が変わらない分類は、運用の手間を増やすだけになります。

LINEでセグメントを実装するには?属性とオーディエンスの使い分け

LINE公式アカウント単体でできること・できないこと

LINE公式アカウントの絞り込み配信では、「オーディエンス」「過去の配信」「属性(フィルター)」を使って配信先を絞り込めます(※2)。セグメントを載せる先として主に使うのは、属性とオーディエンスの2つです。チャットタグやユーザーIDアップロードは、オーディエンスを作る元の一つという位置づけです(※3)。

載せ先 扱えるデータ 載せやすい型 配信に使うときの主な条件
属性(フィルター) 友だち期間、性別、年齢、OS、エリア デモグラフィック、ジオグラフィック ターゲットリーチ100人以上。絞り込み後の推計対象ユーザー50人以上
オーディエンス(メッセージクリック・メッセージインプレッション・友だち追加経路・ウェブトラフィックなど) メッセージやリッチメニューへの反応、友だち追加の経路、サイト訪問 行動、ジオグラフィック(店舗ごとの追加経路) 配信に利用するにはサイズ50以上
オーディエンス(チャットタグ) チャット画面で付けたタグ サイコグラフィック(少人数) 基本機能はタグ作成5個まで、1チャットルームに1個。有料のチャットPROオプションは300個まで、1チャットルームに30個
オーディエンス(ユーザーIDアップロード) 自社システムで抽出したユーザーIDのリスト 購買、自社データ全般 TXT・CSV形式でアップロード
複数オーディエンスの掛け合わせ 上記の組み合わせ 型の組み合わせ 掛け合わせ後50人以上、かつ各オーディエンスに有効な友だち50人以上

(確認日:2026年10月7日。※2・※3・※4・※5。オーディエンスの条件は種類ごとにマニュアルに記載されています)

注意したいのは、属性は本人が登録した情報ではなく、LINEの利用動向から推定した「みなし属性」だという点です(※2)。実際の年齢や性別と異なる場合があり、属性は毎日推定・更新されるため、配信時点で該当していたユーザーが配信後に別の属性へ更新される場合もあります。また、絞り込みには概ね3日前の属性情報が使われます(※2)。年齢や性別を正確に使いたい場合は、アンケートなどで本人から聞いた情報を別に持っておく必要があります。

もう1つの制約は、購買データの扱いです。LINE公式アカウントの管理画面には、ECの購買履歴やPOSデータを直接取り込む機能は見当たりませんでした。外部のデータを使うには、自社システム側でLINEのユーザーIDと顧客データを紐づけ、対象者のユーザーIDをファイルでアップロードしてオーディエンスを作る方法になります(※3)。RFMのように頻繁に入れ替わるセグメントを、この方法で手作業で維持し続けるのは負担が大きくなります。

当社の見解として、購買や行動のセグメントを継続的に運用したい段階になったら、データ連携やタグ付与、セグメント更新を自動化できるマーケティングオートメーションの導入を検討するタイミングです。たとえばクレッシェンドラボのMAACは、製品ページで「顧客データ統合」「タグ作成・自動付与」「AIスマートセグメンテーション」「セグメント配信」などの機能を掲載しています。

LINE公式アカウントの絞り込み配信やオーディエンスの具体的な設定手順はLINEセグメント配信とは?基本の仕組みから設定手順・活用事例まで完全解説で、タグの種類や付け方はLINEタグ付けとは?やり方・チャットタグの使い方から絞り込み配信・顧客管理まで完全ガイドで解説しています。ツールを比較したい場合は、LINEマーケティングツール比較もあわせてご覧ください。

アンケートで足りない属性を埋める

5つの型のうち、サイコグラフィックは本人に聞かないとわかりません。デモグラフィックも、正確な値が必要なら本人に聞くのが確実です。そこで役立つのがLINEでのアンケートです。

アンケートで集める情報は、顧客が自分の意思で提供してくれるデータで、ゼロパーティデータと呼ばれます。推定ではなく本人の回答なので、セグメントの切り口として信頼性が高いのが特徴です。データの種類の違いについては、ファーストパーティデータとは?種類の違い・収集方法・活用戦略まで徹底解説で整理しています。

ただし、LINE公式アカウントのリサーチ機能のマニュアルでは、回答結果をダウンロードできることは確認できましたが(※6)、回答をそのままオーディエンスとして配信に使えるという記載は確認できませんでした(2026年10月7日確認)。回答ごとに分けて配信したい場合は、回答と同時にタグを付けられる仕組みを用意するか、回答結果をもとにユーザーIDでオーディエンスを作る必要があります。アンケートの作り方はLINEアンケートの作り方・集計方法で詳しく紹介しています。

セグメント設計でやりがちな失敗は?3つのパターン

細かく切りすぎて配信できる人数が残らない

「30代 × 女性 × 東京都 × 直近3か月に購入 × 単価1万円以上」のように条件を重ねると、該当者はすぐに数十人単位まで減ります。前の章で見たとおり、LINE公式アカウントでは属性で絞り込んだ後の推計対象ユーザーが50人以上、複数のオーディエンスを掛け合わせる場合も掛け合わせ後に50人以上が必要です(※2)。

条件を重ねる前に、まず2〜3の大きな切り口で分け、反応の差が大きかったものだけを細かくしていくのが安全です。

切ったあとの打ち手が同じ

セグメントを10個作ったものの、実際の配信内容は冒頭の一文を変えただけ、というケースは少なくありません。これでは受け手から見ると全員配信と変わりません。

セグメントごとに変えるべきなのは、商品、タイミング、訴求の切り口、特典の4つです。少なくともどれか1つは明確に違う状態を目指しましょう。

一度作って更新しない

顧客の状態は変わり続けます。半年前の優良顧客が今は休眠しているかもしれませんし、初回購入者は2回目を買えばリピーターになります。

購買や行動で作ったセグメントは、条件に合う人が自動で入れ替わる仕組みにしておかないと、すぐに実態とずれます。手作業で管理している場合は、少なくとも月に1回は更新する運用を決めておきましょう。

セグメント設計から配信までをどう進める?架空のアパレルECでの設計例

ここでは、4つのステップを具体的にイメージできるよう、架空のアパレルECを例に設計の流れを示します。以下は説明のための設計例で、実在の企業の事例や成果数値ではありません。

前提は次のとおりです。

  • 目的(ステップ1):直近半年に購入がない顧客の再購入を増やす
  • 手元のデータ(ステップ2):EC購買履歴(LINEのユーザーIDと連携済み)、友だち登録時のアンケートで聞いた「よく買うカテゴリ」
  • 使う型:購買(RFM)と、アンケートで集めた関心カテゴリ

切り口を仮決めして人数を数え(ステップ3)、打ち手を書き出した結果が次の表です。

セグメント 条件 打ち手
休眠しかけの優良顧客 過去の購入回数・金額は上位だが、最終購入が4〜6か月前 関心カテゴリの新作を個別に案内。値引きより先行案内を優先
一度きりの購入者 購入1回のみ、最終購入が4〜6か月前 初回購入品と相性の良い商品を提案
長期休眠 最終購入が7か月以上前 配信頻度を下げ、季節の大型セール時のみ案内

ステップ4の確認では、当初「休眠しかけの優良顧客」を関心カテゴリでさらに3つに分けていましたが、送る商品を変えるだけで配信の構成は同じだったため、1つのセグメントにまとめ、商品部分だけを差し替える形にしました。セグメントの数を増やすより、同じ配信の中身を出し分けるほうが運用は軽くなります。

配信後は、セグメントごとの反応を比べ、差が大きかったセグメントだけをさらに細かく分けていきます。比較するときは、配信時期、配信内容、割引条件、対象人数をできるだけそろえます。可能であれば配信しない対照群も設けると、施策による増分を確認しやすくなります。見る指標は目的に合わせて選びます。

  • 興味の喚起:開封(LINEの機能名では「メッセージインプレッション」)、クリック率
  • 購入の促進:購入率、売上、粗利
  • 顧客の維持:再購入率、LTV、ブロック率
  • 配信の効率:1人あたりの配信コスト、配信コストに対する売上

なお、メッセージが開封(表示)されたことは、内容を読み込んだことやリンクをクリックしたことを意味しません。「開封率が高かったから成功」とせず、目的に対応する指標で判断することが大切です。実在企業がセグメント配信で成果を出した事例は、LINEセグメント配信の記事の事例章で紹介しています。

まとめ

  • 顧客セグメンテーションは顧客を共通点でグループに分ける作業で、ターゲティングの土台になります
  • 切り方は「デモグラフィック」「ジオグラフィック」「サイコグラフィック」「行動」「購買」の5つの型に整理でき、どこから始めるかは手元のデータで決まります
  • セグメントは「目的を1つに決める → データを棚卸しする → 人数を数える → 打ち手が変わらないものは捨てる」の4ステップで作ります
  • LINEでは、属性(フィルター)はみなし属性で毎日更新されること、オーディエンスは配信利用時にサイズ条件があることなど、載せ先ごとの制約を設計段階で確認しておきましょう
  • 細かく切りすぎる、打ち手が同じ、更新しない、の3つが代表的な失敗です
  • 本人にしか聞けない情報はアンケートで集め、購買や行動のセグメントは自動で入れ替わる仕組みで維持するのが、長く使えるセグメント設計のコツです

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よくある質問(FAQ)

Q1. 顧客セグメントとは何ですか?

顧客を年齢や地域、価値観、行動、購買履歴などの共通点で分けたグループのことです。グループごとに商品やメッセージ、配信タイミングを変えることで、一人ひとりにとって関係のある情報を届けやすくなります。

Q2. セグメンテーションとターゲティングの違いは何ですか?

セグメンテーションは顧客や市場をグループに「分ける」作業で、ターゲティングは分けたグループのなかから「どこを狙うか選ぶ」作業です。STPの順番どおり、セグメンテーションがターゲティングの前提になります。

Q3. 顧客セグメンテーションの切り口にはどんな種類がありますか?

一般にはデモグラフィック(人口動態)、ジオグラフィック(地理)、サイコグラフィック(心理)、行動の4つの変数に整理されます。既存顧客を分ける場合は、行動のうち購買データを使うRFM分析やデシル分析を独立させて考えると整理しやすくなります。

Q4. RFM分析とデシル分析はどう使い分ければよいですか?

デシル分析は購入金額だけで顧客を10等分するため、上位顧客の把握に向いています。最近購入していない優良顧客など、購入のタイミングも含めて見たい場合は、最終購入日・購入頻度・購入金額の3つを見るRFM分析が向いています。

Q5. セグメントはいくつに分ければよいですか?

決まった数はありませんが、最初は2〜3個から始めるのがおすすめです。セグメントごとに送る内容が変わらないなら分ける意味はなく、配信できる人数も減ります。反応の差が大きかったものだけを細かくしていくと、運用の負担を抑えられます。

Q6. LINE公式アカウントだけでセグメント配信はできますか?

できます。性別や年齢などの属性(フィルター)と、メッセージクリックや友だち追加経路、チャットタグなどから作るオーディエンスを使って絞り込み配信ができます。ただし属性は推定によるみなし属性で、ターゲットリーチ100人以上などの条件があり、オーディエンスも配信に使うにはサイズの条件があります。購買履歴を使う場合は、ユーザーIDの連携やアップロードが必要です。

Q7. 価値観やライフスタイルのデータはどう集めればよいですか?

価値観や好みは本人に聞かないとわからないため、LINEのアンケートや診断コンテンツなどで直接集めるのが基本です。友だち登録の直後や購入後など、回答してもらいやすいタイミングで少しずつ質問すると、負担をかけずに集められます。

出典