ユーザー数が9,600万人を超え、国内人口の8割に利用されているチャットアプリ「LINE」は、日本国内での浸透率が非常に高く、若年層から中高年層まで幅広いターゲットにアプローチできるため、ビジネス活動に非常に適したSNSです。
LINEでマーケティング活動をする場合、ビジネス用のLINEアカウントが必要です。
この記事では、企業がLINEを活用して顧客との関係を構築し、エンゲージメントを向上させるための効果的な集客・マーケティング手法を解説します。
LINEビジネスアカウントの作成方法から、料金プラン、ログイン方法、メッセージ配信機能、リッチメニュー、自動応答など、ビジネスでLINEを始める際に知っておきたい情報を網羅的にご紹介します。
LINEビジネスアカウントとは?
LINEビジネスアカウントは「LINE公式アカウント」とも呼ばれます。個人事業主や法人に関係なく、誰でも作成することが可能です。通常のLINEアプリでのトークとは異なり、ビジネス利用を目的とする場合は、このLINE公式アカウントを開設して運用します。
本記事では主にLINE公式アカウントの作成方法および管理方法を解説するため、機能に関しては以下のページを参考にしてください。
参考:【徹底解説】LINE公式アカウントでできること!(2025年版)
LINEビジネスアカウントの注意点
LINEビジネスアカウントを利用する際はいくつかの注意点があります。
|
より具体的なメリットとデメリットを、以下のページで詳しく解説しています。もし良ければ参考にしてください。
参考:【徹底解説】LINE公式アカウントでできること!(2025年版)
LINEビジネスアカウントの料金プラン一覧
LINEビジネスアカウントには、3つの料金プランが用意されております。
LINE公式アカウントの基本料金
プラン名 | 月額 | 無料メッセージ数 | 追加メッセージ可否 |
1. コミュニケーションプラン | 無料 | 200 | 不可 |
2. ライトプラン | 5,000円 | 5,000 | 不可 |
3. スタンダードプラン | 15,000円 | 30,000 | 可(3円/通) |
※すべて税別となります。
プラン間の違いは、「無料メッセージの配信数」と「追加メッセージの可否」です。
途中からプランを変更可能なため、最初はコミュニケーションプランからスタートし、操作に慣れてきたら有料プランに切り替えることをおすすめします。
LINEビジネスアカウントの作成方法
LINE公式アカウントを作成するには、「LINE Business ID」というものが必要です。
新規作成の際は、以下の画面で「LINEアカウントで登録」または「メールアドレスで登録」を選択して進めてください。
- LINEアカウントで登録: :個人が普段利用しているLINEアカウントを使用します。
- メールアドレスで登録: :メールアドレスを使用します。
※ 個人用のLINEアカウントと連携することで、テスト配信をLINEで受信することが可能です。メールアドレスで登録した場合でも、あとからLINEアカウントを紐付けることで受信対応ができます。(既存の友だちに個人のLINEアカウント情報が表示されることはありません)
管理画面へのログインと設定手順
LINE公式アカウントが作成できたら、管理画面にログインします。
- 「LINE Official Manager」(https://www.lycbiz.com/jp/login)にアクセスします。
- 「管理画面にログイン」を選択します。
- LINEアカウントまたはメールアドレスのいずれか、登録した方法を選んでログインします。
アカウント情報の設定
ログイン後、以下の画面が出てくるので、必要項目を設定します。
- アカウント名
- メールアドレス
- 会社・事業者の所在国・地域
- 業種
- 運用目的
- 主な使い方
認証済アカウントの場合、「店舗・施設情報」や「会社情報」の入力項目が追加されます。
入力が完了すると、いちばん下の「確認」ボタンを押すことで設定が完了します。
これでLINE公式アカウントの作成が完了します。
認証済アカウントになるには
LINEビジネスアカウントは、以上で開設完了ですが、開設時点では「未認証アカウント」として登録されます。
青色のバッジが付与され、さまざまなメリットが得られる「認証済アカウント」にするには、LINEヤフー社の審査が必要です。審査は管理画面から簡単にアカウント認証リクエストを行うことで申し込めます。以下の手順に従って操作してください。
-
管理画面にログイン
管理画面にアクセスしてログインします。
-
設定画面を開く
LINE公式アカウントの管理画面の右上にある「設定」をクリックし、「アカウント設定」画面を開きます。(上の画面が出てきます)
-
認証リクエストを送信
「情報の公開」セクションにある「認証ステータス」の欄で、「アカウント認証リクエスト」ボタンをクリックします。
- 情報を入力
必要事項を入力して審査結果の連絡を待ちます。
LINEビジネスアカウントの管理方法
アカウントを開設したら、次に管理をしなければなりません。
LINE Official Managerでは、LINE公式アカウントで利用できる以下のような機能の設定をすることができます。
|
管理方法の詳細は、以下のページに書かれているので、参考にしてください。
参考:LINE公式アカウントの管理画面の使い方!ログイン方法も解説
LINE Official Managerの機能を強化したいなら「MAAC」
LINE公式アカウント自体、様々な機能が備わっており、どうしても機能面の制限があります。複雑な条件や細かいセグメントを必要とする場合には限界があり、「属性」と「オーディエンス」だけでは対応できないケースがあります。
そのLINE公式アカウントの機能をより高度、より便利にするために、弊社開発のLINE拡張ツール「MAAC」(Messaging Analytics and Automation Cloud)がお助けいたします。
例えばMAACの一つの機能は、AI機械学習を活用して、ユーザーの閲覧履歴、カート追加、購入行動などを自動的に追跡・分析できます。ユーザーが興味を持つ商品を予測し、そのデータを基に、LINE公式アカウントでレコメンドメッセージを作成し、ユーザーが最も開封しやすい時間帯に送信します。
成功事例として、MAACを利用する日産自動車台湾のマーケティング チームは次のように述べています。「SurveyCake のアンケートを使用して、顧客が興味を持っている車を把握しています。顧客が好みの車を明確に回答してくれた際、MAAC を通じて対応する車種の割引を自動的に顧客にプッシュすることが可能になりました。 」
複数アカウント運用をより効率的にしたいなら「CAAC」
日本各地に店舗があるような複数店舗運営する場合は、複数のLINE公式アカウントを作成するほうがおすすめです。
しかし、効率的な管理やスピーディーかつ一貫な顧客対応を保つことは、運営社にとって避けられない課題です。アカウント切り替えの手間、チーム間での情報共有不足が顧客体験に悪影響を与えることも少なくありません。
その課題を解決するために、「CAAC」(Conversation Analytics and Automated Cloud)が誕生しました。
CAACは、複数のLINE公式アカウントを効率的に管理し、顧客対応を強化するために開発された統合プラットフォームです。複数アカウント管理における課題を解消し、スムーズで効果的な運営を実現します。
|
などの機能が備わっており、複数アカウント管理をシンプルにし、業務効率と顧客満足度を向上させます。詳しくは以下のページを参考にしてください。
参考:複数LINE公式アカウントの管理方法|CAACで一元化&効率UP!
まとめ
いかがでしたか。
LINE公式アカウントは、幅広い層にアプローチできる強力なマーケティングツールです。無料で作成可能で、メッセージ配信や自動応答、リッチメニューなど多機能を活用し、顧客とのエンゲージメントを高められます。
クレッシェンド・ラボ開発の拡張ツール MAAC&CAAC を活用することで、より高度なマーケティング施策や複数アカウントの効率的な管理が可能です。LINE公式アカウントを最大限に活用し、ビジネス成長を加速させましょう。
Kosuke Bu
株式会社クレッシェンド・ラボ グローバルコンテンツマーケティング部Specialist LINEマーケティングに関する情報を詳しくお伝えしていきますので、貴社のマーケティング施策に、ぜひご活用ください!