LINEは日本で最も多いアクティブユーザー(現在9,400万人)を持つコミュニケーションプラットフォームであり、多くの企業やブランドが重要なマーケティングチャネルとして注目しています。しかしLINE公式アカウントを運用する場合、多くの企業は「開封率が低く、ブロック率が高い」という問題を抱えがちです。

この問題を解決する一つの方法として、LINEのユーザー情報と会員システム上の顧客データを連携する「LINE ID連携」という手法があります。ID連携を実施することで、トラブル発生の可能性を減らし、よりパーソナライズされた体験を生み出すことが可能になります。

この記事では、LINE ID連携の定義やメリット、さらにこれを利用した連携率を向上させる方法についてご紹介します。

LINE ID連携とは?

LINE ID連携とは、企業がLINE公式アカウント上で保有するLINEユーザーIDと自社の会員データベースを照らし合わせることで、同一人物として特定し、会員の消費記録や閲覧行動、会員種別などのデータをLINEコミュニケーションに適用するための手法です。会員のLINE以外の場所での行動を把握した前提でコミュニケーションを取ることで、企業やブランドに対するロイヤリティを高めることができます。

LINE ID連携のメリットは?

① ブロック率の低下、開封率やコンバージョンの向上

企業がプロモーションを実施する際、コスト面を考慮し、Eメールを使用するケースが一般的です。しかし、せっかく配信したメールが迷惑メールに分類されてしまったり、会員にとって興味のない内容が頻繁に送られてくることが理由で、ほとんど開封されないという問題が多くの企業で発生しています。一方、LINEは顧客に最もよく使用されているコミュニケーションツールで、メッセージ到達率はほぼ100%。高い開封率とクリック率を獲得できる可能性が大いにあります。

② パーソナライズされたCX(顧客体験)を実現し、企業へのロイヤリティを高める

LINE会員登録をしている顧客がID連携を完了すると、企業は顧客の基本情報、好みの商品、よく閲覧するページなど顧客のプロファイルをより深く把握できるようになります。

そして、顧客情報が豊富であればあるほど、顧客の消費習慣や好みに応じたリッチメニュー、自動応答シナリオ、カスタマージャーニーなどを設計することができます。

例えば、一般的なLINE公式アカウントのリッチメニューには、開催中のキャンペーンやよくある会員機能が掲載されていますが、既にLINE ID連携を行った顧客に対しては、消費習慣や好みに応じて、顧客が見たいと思うキャンペーンや商品を別々に設計することが可能です。

このような精度の高いパーソナライズされた体験を提供することで、ブロック率の低減、さらにロイヤリティの高いファンを効果的に蓄積できるようになります。

③ 広告費の削減、LTV(顧客生涯価値) の向上

高いLINE ID連携率により、企業は新規顧客を獲得するために多大な広告費を費やす必要がなくなります。その代わりに既存顧客の運用に集中することができるようになり、会員LTVやリピート率の向上に繋げることができます。

会員特典の効果を最大化し、さらに会員のニーズに合わせたリピートの仕組みを作ることで、ブランド経営を持続させることができます。

詳しくはこちら:顧客管理|LINEでコアなファンを創出しユーザーのLTV向上を目指す!

LINE ID連携方法

LINE ID連携の方法は「リンク連携」と「会員情報更新」の2つのパターンがあります。企業は自社の状況にあった方法を選択できます。

① ウェブサイトからLINE公式アカウントの友だち登録へ誘導する:リンク連携

公式サイト / 決済ページに専用のリンクを設置し、ユーザーがリンクをクリックすることで、簡単に会員を企業やブランドのLINE公式アカウントトップに誘導できます。ここでユーザーに友だちになってもらうことで、LINE ID連携が完了します。

事例を挙げると、某眼鏡ブランドでは、新規顧客が「LINE IDで会員登録」を選択するだけで、即座にブランドのLINE友だちにID連携のプロセスを完成させ、視力検査や購入履歴などの情報を簡単に確認できる会員専用のリッチメニューやサービスなどを提供しています。

② 既存顧客の最新情報を把握する:会員情報更新

企業がクーポン券などのインセンティブを用意することで、LINE上で会員情報の入力を促します。ユーザーが情報を送信した後、同時にシステム上で会員情報の更新と LINE ID連携が完了します。

例えば、インターナショナルなコスメECの場合、公式アカウントではモバイル会員向けページに誘導し、携帯電話番号の入力を求めます。既に会員の場合は、直接会員情報を更新し、ID連携完了。非会員の場合は、会員登録ページに遷移し、同様に会員登録完了、LINE ID連携も完了するようになっています。

LINE ID 連携は MAAC(マーク)にお任せください!

今回は、LINE ID連携とは何か、ID連携のメリット、まID連携の方法について解説しました。もしID連携実施について疑問がある場合は、クレッシェンドラボまでご連絡ください。MAACを使用し、Open APIに接続するだけで、ワンストップかつ高速に ID連携の設定を完了させることができます!

LINE CRM「MAAC (マーク)」について:https://www.cresclab.com/jp