LINE公式アカウントの流入をGA4で可視化！コンバージョン最適化のための手順

目次

• はじめに｜なぜLINE公式アカウントの流入・CV測定が重要なのか？

• GA4でLINE公式アカウントの流入・コンバージョンを測定する方法

  • 方法①：GA4の「キャンペーンパラメータ」を活用する

  • 方法②：GA4のイベントトラッキングを活用する

• GA4 × MAACでLINEマーケティングをもっと簡単に、効果的に

  • MAACの自動化機能でデータ取得・分析を効率化

  • MAACでユーザー行動データを蓄積し、ターゲティングを最適化

  • リターゲティング施策の自動化

• 成功事例｜GA4 × MAACでLINE公式アカウントのCVを可視化した企業の事例

• まとめ 

1. はじめに｜なぜLINEの流入・CV測定が重要なのか？

LINE公式アカウントを運用する企業にとって、流入経路やコンバージョン（CV）を正確に把握することは極めて重要です。しかし、LINE経由のアクセスはGoogle Analytics（GA4）上でのトラッキングが難しく、正確なデータを取得できていない企業も少なくありません。例えば、「どのキャンペーンからの流入が効果的か？」「LINE経由のユーザーはサイト上でどのような行動を取っているか？」といった情報が不明瞭なままだと、マーケティングの改善施策が適切に実施できません。

GA4を正しく活用すれば、イベントベースのデータ測定が可能になり、LINE公式アカウント経由の流入やCVをより正確に計測することができます。さらに、本記事で紹介するCrescendo Lab社のMAACと連携することで、LINE内のユーザー行動をタグ付けし、より高度なデータ分析やリターゲティング施策を実施することが可能です。

本記事では、GA4を活用してLINE公式アカウントの流入を可視化し、コンバージョンの最適化につなげる具体的な手順をわかりやすく解説します。

2. GA4でLINEの流入・コンバージョンを測定する方法

GA4を活用することで、LINE公式アカウントからの流入データを正確に取得し、コンバージョンに至るまでの動線を分析できます。ここでは、具体的な手順を 2つの方法 に分けて解説します。

方法①：GA4の「キャンペーンパラメータ」を活用する

目的： UTMパラメータを使用して、LINE経由の流入元を明確にする。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

LINE公式アカウントのメッセージやリッチメニューに設置するリンクに、適切な UTMパラメータ を設定することで、「どの施策が流入を生んだのか？」を特定できます。

正しいUTM構造の例：

https://example.com/?utm_source=line&utm_medium=social&utm_campaign=summer_sale

このように、utm_source（流入元/ ユーザーがどこから来たか）・utm_medium（メディア/ リンクがどのように共有されたか）・utm_campaign（特定のキャンペーン名） を指定することで、GA4でLINE経由の流入を識別可能になります。サイトのURLの末尾に”？”を追加し、上記３つのパラメータを”&”で繋いだのがカスタムURLになります。

ステップ１：UTMパラメータの設定

• Campaign URL Builder を開く

• 必要な情報を入力

  ・Website URL：遷移先のURLを入力

  ・Campaign Source（utm_source）：line

  ・Campaign Medium（utm_medium）：social

  ・Campaign Name（utm_campaign）：任意のキャンペーン名を入力（例：summer_saleや new_product_launchなど）

  
  

• 生成されたURLを、LINE公式アカウントのメッセージやリッチメニューに設置

  

ステップ２：GA4でデータを確認

• GA4の管理画面を開く

• 「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」を選択

• 「セッションの参照元 / メディア」で line / social をフィルタリング

• セッションのキャンペーンから各キャンペーンのエンゲージメントを確認

✔️この方法でわかること

• どのLINEメッセージ・キャンペーンが最も効果的か
• LINE経由のユーザーがサイト内でどのページを閲覧したか
• どの流入元（広告・オーガニックなど）が最もCVに寄与しているか

方法②：GA4のイベントトラッキングを活用する

目的： LINE経由のコンバージョンをトラッキングし、購入 / 問い合わせ / 友だち追加などの重要なアクションを記録する。

LINEの流入が増えること以上に大事なのは、コンバージョンが発生することです。GA4のイベントトラッキング を活用することで、ユーザーがLINEから流入した後、どのようなアクションを取ったのかを正確に測定できます。

計測すべきイベントの例：

設定手順

• Google Tag Manager（GTM）で新規タグを作成
• タグの種類：「Google アナリティクス：GA4 イベント」
• 測定IDをGA4のプロパティに設定
• イベント名を設定（例：line_conversion）
• トリガーを設定
  例：「LINEからの流入があったとき」「LINEボタンがクリックされたとき」
• プレビューで動作確認し、公開

詳しい設定手順については、social plusさんによるこちらのガイドをご覧ください。

この方法を活用すれば、LINEから流入したユーザーがどの施策でコンバージョンにつながったかを把握し、マーケティング施策を改善するヒントが得られます。

3. GA4 × MAACでLINEマーケティングをもっと簡単に、効果的に

GA4だけでもLINE公式アカウントの流入データを取得することは可能ですが、そのデータを活用してターゲティング精度を高めたり、コンバージョン最適化を自動化したりするには限界があります。また、GTM（Google Tag Manager）を使ったイベントトラッキングの設定は複雑で、運用に手間がかかることが多いのも事実です。

ここで活用したいのがCrescendo LabのMAACです。MAACはGA4とシームレスに連携し、LINE内外のユーザー行動データをダッシュボード一画面で簡単に可視化することで、LINEマーケティングを飛躍的に効率化します。

① 設定不要でLINE施策の効果を一目で確認

【課題】「LINEの流入は増えているけど、どの施策が効果的なのか分からない…」
GA4だけではLINE公式アカウント内の詳細な行動を分析できないため、施策の最適化が難しい。また、Google Tag Manager（GTM）を使ったイベントトラッキングは設定が複雑で手間がかかるため、リソースが限られている企業にとって大きなハードルに。

【解決策】MAAC × GA4の連携で、LINE内の行動を自動で可視化：
MAACを使えば、LINE内での行動を詳細にタグ付けし、GA4と連携することで次のような自動分析が可能になります。

• LINEのどのメッセージが最もコンバージョンにつながっているか？
• 友だち追加後、クーポンを使うユーザーは何％？ どの流入経路が最も効果的？
• LINE経由のユーザーがECサイトで閲覧した商品ページを特定
  

これらのデータをMAACのダッシュボードから一元的に確認できるため、複雑なタグ設定やカスタムイベントの作成は一切不要です。これにより、マーケティング担当者はデータの収集よりも施策の改善に集中できるようになります。

② MAACでユーザー行動データを蓄積し、ターゲティングを最適化

【課題】「サイトへの流入は確認できたけど、適切なフォローができていない…」

【解決策】GA4のデータをMAACに統合し、ターゲティングを最適化：
MAACなら、GA4で取得したユーザーデータを活用し、以下のようなアクションを自動化できます。

• UTMパラメータ & ユーザー行動データを活用したパーソナライズターゲティング
• 「サイトを訪れたが購入しなかったユーザー」 → 48時間以内にクーポン配信
• 「特定プランを閲覧したユーザー」 → 関連する特典情報をLINEで送信
• 「予約手続きを途中で離脱したユーザー」 → 期間限定キャンペーンを案内
  

これにより、ユーザーの興味に基づいた パーソナライズされたマーケティング を実施でき、CVR（コンバージョン率）の向上が期待できます。

③ リターゲティングの自動化で、売上最大化

【課題】「リピーターを増やしたいけど、適切なリターゲティング施策ができていない…」

【解決策】MAACの自動リターゲティングで、売上最大化：
LINE公式アカウントのマーケティング施策では、リターゲティングが鍵。しかし、手動でセグメントを作成し、一人ひとりに最適なメッセージを送るのは現実的ではありません。MAACなら、このリターゲティング施策を完全自動化できます。例えば、以下のようなフローを設定するだけで、LINE経由の売上最大化が可能になります。

• GA4で「LINE経由でサイトを訪れたが、購入しなかったユーザー」を特定
• MAACで「過去7日以内にカートに商品を入れたが購入しなかったユーザー」に限定したリターゲティング配信を実施
• リッチメニュー上で「再入荷通知」「送料無料キャンペーン」などのCTAを最適化
• 「クーポン利用率」「クリック率」「CVR」などのデータをGA4で可視化し、次回施策を改善

GA4だけでは「LINEの流入元」は分かっても、ユーザーがLINE公式アカウント内でどんな行動をしたのかまでは分かりません。そのため、「どの施策が効果的なのか？」を分析しきれず、ROIの改善が難しいのが実情です。

しかし、MAACを活用すれば、LINE内のユーザー行動データを詳細に取得し、GA4と連携して最適なターゲットに最適なタイミングで最適なメッセージを自動配信できるため、コンバージョン率向上・売上最大化につながります。

4. 成功事例｜GA4 × MAACでLINEのCVを可視化した企業の事例

実際にLINEを活用しながらGA4 & MAACを組み合わせてCV最適化に成功した D2Cブランド「CuboAi」 の事例を紹介します。

AI搭載ベビーモニターを展開するCuboAiは、従来のメルマガマーケティングでは開封率・CVRの向上が難しく、どの施策が購入につながっているかが不明瞭でした。そこでLINEとMAACをリードナーチャリングのメインチャネルにシフトし、GA4を活用したデータ分析を強化。

GA4でLINE流入のトラッキングを最適化し、MAACでセグメント配信・リターゲティングを実施した結果、開封率が69%→86%、コンバージョン率が679%向上し、LINE経由の売上がデジタルマーケティング全体の80%を占めるまでに成長しました。それまで煩雑だったGA4のトラッキングや分析も、MAACならダッシュボードひとつで見られるので簡単に。分析から実践までのコストが大きく向上しました。

5. まとめ 

本記事では、GA4とMAACを活用してLINE公式アカウントの流入・コンバージョンを可視化し、より効果的なマーケティング施策を実現する方法を紹介しました。まず、GA4のキャンペーンパラメータを設定することで、LINE経由の流入元を明確化し、ユーザーの行動をトラッキングできるようになります。さらに、MAACとの連携により、GA4だけでは見えないLINE内のユーザー行動を可視化し、パーソナライズされたターゲティングやリターゲティングを自動化できます。

CuboAiの成功事例が示すように、LINEを活用したデータドリブンなアプローチは、コンバージョン率（CVR）の劇的な向上を可能にします。GA4の分析機能とMAACのセグメント配信・自動化機能を組み合わせることで、LINEマーケティングをROIの高い施策へと進化させましょう！