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「クリック率が 2 倍以上に跳ね上がったとき、手応えを感じました」 そう語るのは、岡山県を拠点に、不動産事業や「木」の温もりを活かした人にやさしい戸建て住宅の販売を手がけるライフデザイン・カバヤ株式会社 WEB・デザイン室の牧田様。
新築住宅や分譲地の購入検討者と LINE を通じて日常的に接点を持つ同社は、より“最適な情報”を届ける方法を模索していました。
一斉配信に感じた限界、「このままでいいのか」という問い
LINE 公式アカウントを活用して、物件情報やイベント告知を日々配信していたライフデザイン・カバヤ株式会社。しかし、誰にどんな情報が響いているのかが見えづらく、「届けているつもりでも、一方通行になっているのでは」という不安や迷いもあったといいます。
「エリアも関心も異なるユーザーに、同じメッセージを送るだけでは反応が薄くなるのも当然。せっかく LINE でつながっていても、それを活かしきれていない感覚がありました」(牧田様)
そんな中で出会ったのが、LINE 配信をデータドリブンに最適化できるツール「MAAC」でした。
試行錯誤の 1ヶ月──“欲しい情報が届く”設計へと舵を切る
MAAC 導入後、まず取り組んだのは、ユーザー一人ひとりの関心に寄り添った配信設計。その起点となったのが、LINE 上で実施したアンケート施策です。
「気になるエリアはどこですか?」「ご希望は注文住宅か分譲住宅のどちらですか?」といった質問に答えてもらうことで、検討エリアや興味関心に基づいたタグを自動で付与。集まったデータをもとに、より解像度の高いセグメント配信とリッチメニューの出し分けを実現していきました。
また、「配信はすべての友だちに一斉に送るもの」という従来の考え方からも脱却。LINE アカウント上で直近に何らかのアクション(アンケート回答やリンククリックなど)をしたユーザーに限定して配信するよう運用を切り替えました。これにより、エンゲージメントの高いユーザーに、より精度の高いタイミングで情報を届けることが可能に。
たとえば、
- 岡山エリアに興味があるユーザーには、該当地域の新着物件やイベント情報をタイムリーに配信
- 一定の関心が見えるユーザー層には、検討ステージに合わせた情報設計を実施
「今その人が知りたい情報」を LINE 上で的確に届ける配信へと進化しました。
自動応答アンケート: LINE 上でアンケートを簡単に作成・実施し、回答データを「タグ」として顧客情報に蓄積します。
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クリック率 127.7% アップ|配信数は絞っても、成果は大きく跳ね上がった
このような改善を重ねた結果、配信開始からわずか1ヶ月で、開封率は+4.4 ポイント、クリック率は127.7%増という大きな成果が現れました。
「開封率が上がっただけでなく、クリック率は配信前の 2 倍以上に伸びました。“ただ配る”から、“動いてもらえる配信”に変わってきたと実感しています」(牧田様)
データが味方になる。配信改善が“楽しさ”に変わった
アンケートを通じて可視化されたユーザーの意図。その情報をもとに仮説を立て、配信設計を改善していく過程そのものが、牧田様にとっての新たな挑戦となりました。
「以前は“なんとなく”配っていた配信が、今では“数字を見て調整するもの”になりました。PDCA がちゃんと回ると、改善が楽しくなってくるんですよね」
MAAC の配信結果分析画面では、開封・クリック・ブロックなどの反応を直感的に確認でき、配信の成否が数値で見えるようになります。その結果、「なんとなくの感覚」から「確信」に変わっていったといいます。
エンゲージメント分析・セグメント機能: 開封やクリックなどのエンゲージメントレベルに応じて顧客をスコアリングし、セグメントを作成できます。
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次の目標は、LINE からイベントや来店につながる導線づくり
今後は、LINEを通じた接点をさらに強化し、オフラインイベントや店舗への来店促進につなげていくことが目標です。
「たとえば“このエリアに興味がある人向けの現地見学会”の情報を、関心のあるユーザーにだけ届けられたら、それだけで一歩前進だと思うんです」
ただ情報を配るのではなく、“検討ステージに寄り添う提案”へと進化させていくこと。それが今、ライフデザイン・カバヤ株式会社が LINE 運用に込めている想いです。
「選ばれる配信」へ──住宅販売 LINE 活用の新しい形
人生で最も大きな意思決定のひとつである「住まい選び」。そのプロセスに寄り添うには、ただの一斉配信では足りません。
ユーザーの行動や関心を丁寧にくみ取り、必要な情報を、必要な人に、必要なタイミングで届けること──。
そのマーケティングの基本に正面から取り組んだライフデザイン・カバヤ株式会社の姿勢が、開封率・クリック率という数字の裏側にある“本当の成果”を物語っています。
「LINE は、私たちが最も近くで寄り添えるチャネル。今後も改善を重ねながら、“また開きたくなるアカウント”を目指していきたいです」(牧田様)

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