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LINE公式アカウントを運用するうえで、メッセージ配信コストを抑えることは大きな課題のひとつです。特に友だち数が多く、送信対象が数百万人を超えるアカウントは、一回のメッセージ配信で莫大な費用がかかります。
度重なる料金改定により、無駄な一斉配信のコストリスクは非常に高まっています。2023年の大幅な料金改定に加え、2026年10月には追加メッセージ料金の2段階制への改定も予定されています。
たとえば、100万人の友だちに1回メッセージを配信すると、追加メッセージ料金だけで約200万〜250万円かかります(現行〜2026年10月の新料金での目安)。マーケティング効果を出すには少なくとも週2回程度の配信が好ましいとされますが、週2回×4週=月8回配信すれば、現行料金でも月1,000万円超、改定後は2,000万円規模に達してしまいます。
これでは、運用で利益が出てもメッセージングコストで費用対効果が合わなくなってしまいます。そこで本記事では、料金プランの仕組みを踏まえながら、LINE公式アカウントの配信コストを抑える具体的なコツを7つ+αでご紹介します。
LINE公式アカウントの配信コストはなぜ高い?料金プランの仕組み
LINE公式アカウントの配信コストは、「無料メッセージ通数を超えた分」に発生する追加メッセージ料金(従量課金)で決まります。料金プランは「コミュニケーションプラン」「ライトプラン」「スタンダードプラン」の3つです(2025年までの旧称はフリー/ライト/スタンダード)。どのプランも使える機能は同じで、違うのは無料で配信できるメッセージ通数と、追加配信の可否だけ。無料枠を超えて追加配信できるのはスタンダードプランのみです。つまり、送る通数を無料枠内に収める、もしくは無駄な通数を減らすほど、コストは下がります。
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プラン |
月額(税別) |
無料メッセージ通数/月 |
追加メッセージ(従量課金) |
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コミュニケーションプラン |
0円 |
200通 |
不可 |
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ライトプラン |
5,000円 |
5,000通 |
不可 |
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スタンダードプラン |
15,000円 |
30,000通 |
可能(超過分は従量課金) |
※料金は税別。上記は2025年9月時点の料金プランで、最新の料金はLINE公式サイトでご確認ください。
図2:LINE公式アカウントの3つの料金プランと無料メッセージ通数のイメージ。無料枠を超えた分に追加メッセージ料金(従量課金)が発生します。
「どのプランが良いのかよく分からない」という場合は、LINE公式サイトの「LINE公式アカウント通数費用シミュレーター」を使うと、適切なプランと費用が簡単に把握できます。各プランの料金体系や無料通数の詳細は、LINE公式アカウントの料金プランを徹底解説した記事もあわせてご覧ください。
図3:配信コストは「配信対象人数 × 配信回数」で膨らみます。100万人へ月8回配信すると月1,000万円を超える規模感を押さえておきましょう。
2026年のLINE料金改定(有料化)で何が変わる?
2026年10月1日から、スタンダードプランの追加メッセージ料金が、これまでの15段階の逓減テーブルから「20万通まで1通3.0円、20万通超過分は1通2.5円(いずれも税別)」のシンプルな2段階制に改定されます(2026年2月16日にLINEヤフーが発表)。配信量が多いほど単価が下がる仕組みがなくなるため、中量〜大量に配信するアカウントは実質的な値上げになります。
現行(2026年9月30日まで)は、最初の5万通までが1通3.0円で、配信数が増えるほど単価が段階的に下がり、最も多い帯では1円台まで低下していました。改定後は20万通を超えた分が一律2.5円になるため、これまで単価が大きく下がっていた大量配信ユーザーほど負担が増えます(試算では最大で約1.9倍になるとの指摘もあります)。
一方で、月5万通以下の配信は現行と変わりません。だからこそ、いま重要なのは通数を闇雲に増やすことではなく、「無料でカウントされない配信」と「絞り込み」で1通あたりの価値を高めることです。改定後の正確な料金・適用条件は、必ずLINE公式サイトの最新情報と通数費用シミュレーターで確認してください。
どのメッセージが従量課金の対象になる?(配信方法の整理)
従量課金の対象になるのは「メッセージ配信」と「ステップ配信」の2つだけです。LINE公式アカウントの配信機能は大きく、チャット/自動応答メッセージ/LINE VOOM(旧タイムライン)/メッセージ配信/ステップ配信に分けられます。このうち課金対象は後者2つで、チャット・自動応答・LINE VOOMは通数としてカウントされません。
それぞれの特性を理解し、課金対象の配信数を上手く調整することで、無駄な費用をかけずにLINE公式アカウントを活用できます。次章から、その具体的な7つのコツを見ていきましょう。
配信コストを抑える7つのコツ
① LINEチャットを活用する
LINEチャットとは、友だちになっているユーザー一人ひとりとトークのやり取りができる機能です。LINEチャットでのやり取りは通数としてカウントされないため、何回でもやり取りができます。問い合わせ対応や個別フォローは、一斉配信ではなくチャットに寄せるだけでコストを抑えられます。
図4:LINEチャットは1対1のトークで、通数課金がかかりません。個別の質問対応や接客はチャットに寄せるのが基本です。
② 自動応答メッセージを活用する
自動応答メッセージには「応答メッセージ」と「AI応答メッセージ」の2種類があり、友だちから送られたメッセージに自動返信する機能です。どちらも従量課金の対象外のため、配信コストはかかりません。機械的な内容で対応できる問い合わせを自動化すれば、配信コストだけでなく人的コストも削減できて一石二鳥です。設定手順はLINE自動返信(応答メッセージ)の設定方法をまとめた記事で詳しく解説しています。
③ リッチメニュー × 応答メッセージのコンビネーション技を活用する
リッチメニューのアイコンにキーワードを設定し、そのキーワードを「応答メッセージ」のトリガーにしておきます。ユーザーがリッチメニューのアイコンをタップすると、事前に設定した応答メッセージがポップアップする仕組みです。よくある質問やクーポン提示をこの仕組みに置き換えれば、課金対象のメッセージ配信を使わずに情報を届けられます。リッチメニューの作り方はリッチメニューの作成ガイドを参考にしてください。
④ LINE VOOMを活用する
LINE VOOM(旧タイムライン)は、ショートムービーなどが楽しめる動画機能です。動画だけでなく、テキストや写真、スタンプの投稿もできます。LINE VOOMへの投稿はフォロワーに通知が飛ばず、無料で投稿できるため、何度でも気軽に発信できるのがメリットです。プッシュ配信を減らしつつ接触を保つ「面」として活用しましょう。
図5:LINE VOOMはトークリストやLINE NEWSと並ぶ配信面のひとつ。無料で投稿でき、通数課金がかかりません。
⑤ 複数の吹き出しを活用し配信する
LINE公式アカウントのメッセージは、3つの吹き出しまでが1配信としてカウントされます。つまり1通分のコストで、テキスト・スタンプ・画像・クーポンなどを最大3吹き出しまで届けられます。伝えたい情報を1吹き出しずつ小分けに配信するのではなく、3吹き出しにまとめることで、同じ情報量をより少ない配信数で届けられます。
図6:「3つの吹き出しまで=1配信」の考え方。1通のコストで届けられる情報を最大化しましょう。
⑥ あいさつメッセージを活用する
あいさつメッセージとは、アカウント登録(友だち追加)直後に自動配信されるメッセージです。通常のメッセージは3つの吹き出しまでが1配信ですが、あいさつメッセージは5つの吹き出しまでが1配信としてカウントされるため、より多くの情報を届けられます。もちろん従量課金の対象外です。登録直後はユーザーの興味が最も高いタイミングなので、お礼のメッセージや限定クーポンを配信すると効果的です。
図7:友だち追加直後のあいさつメッセージから、クーポン配信・商品お知らせへとつなぐシナリオ例。最初の接点で興味を引き出します。
⑦ 絞り込み配信を活用する
絞り込み配信とは、性別や年齢などの属性でターゲットを絞ってから配信することです。絞り込みに使える属性は「友だち期間」「性別」「年齢」「OS」「エリア」の5つで、これらを組み合わせてフィルター設定もできます。配信内容に合うユーザーだけに届けることで、無駄な配信を減らせるうえ、興味のない相手への配信が減るためブロック率の低下にもつながります。
ただし、属性が判明していてブロックされていないユーザーが100人以上いなければ、絞り込み配信は利用できません。絞り込みの設計はセグメント配信(絞り込み配信)の仕組みと設定手順、ブロック率対策はブロック率を下げる方法もあわせてご覧ください。なお、全員に同じ内容を送る一斉配信(一斉送信)の料金や手順と使い分けると、さらに無駄打ちを減らせます。
図8:属性や行動データでユーザーを振り分け、内容に合う相手だけに配信するイメージ。無駄打ちを減らし、1通あたりの価値を高めます。
絞り込み配信で本当にコストは下がる?
下がります。絞り込み配信は「送る通数そのもの」を減らすため、従量課金を直接圧縮できます。加えて、興味のある相手にだけ届くのでブロック率と配信の無駄が減り、同じ予算でも反応率(開封・クリック・購買)が上がります。結果として「1通あたりのコンバージョン」が高まり、費用対効果が改善します。
一方で、手動の絞り込みは属性ベースが中心で、「いつ・誰に・何を送れば最も反応するか」までは最適化しきれません。ここを一段引き上げるのが、次章で紹介するAIによるデータ活用です。
さらに低コストで効果を出す方法:MAACなどLINE拡張ツールのAI配信
ここまでのコツは、LINE公式アカウントの基本機能を駆使する方法です。もっとシンプルで効果的なコストダウンを実現したい場合は、MAACをはじめとするLINE拡張ツールの活用がおすすめです。
拡張ツールを導入すると、取得したユーザーデータを活用してLINE公式アカウントを効果的に運用できます。たとえばMAACを導入すると、LINE・Webサイト・広告など断裂したデータを一つに統合し、顧客の真の姿を捉えた統一データベースを構築できます。このデータをもとにAIでLINEユーザーの行動を分析し、最も刺さるタイミングで配信することで、無駄打ちをなくせます。具体的には、次の3つの機能で配信コストを大幅に抑えられます。
DPM機能
DPM機能とは、AIでLINEユーザーの行動データを分析し、ユーザーが最も購入しそうな商品をまとめてカルーセルテンプレートで表示できる機能です。一人ひとりに最適な商品を出し分けるため、少ない配信でも購買につながりやすくなります。
スマート送信機能
スマート送信機能とは、AIでLINEユーザーの行動データを分析し、それぞれのユーザーが最もメッセージを開封しそうな時間帯を見つけ出し、その時間帯に送信できる機能です。開封率が上がるほど、同じ配信数でも成果が伸びます(LINEの開封率の平均や上げる施策もあわせてどうぞ)。
潜在購買者予測
潜在購買者予測とは、AIでLINEユーザーの行動データを分析し、2週間以内に最も購買の可能性が高いユーザーを選んでメッセージを送信できる機能です。買いそうな人にだけ届けるため、配信数を抑えながらコンバージョンを最大化できます。
「DPM機能」「スマート送信機能」「潜在購買者予測」に共通するのは、(1)より少ない配信数で目的のコンバージョンを達成できること、(2)AIで工数を減らしながら効果を高められること、の2点です。メール未開封者にLINEを自動追客するといったオムニチャネル設計と組み合わせれば、チャネルをまたいで取りこぼしを防げます。実際の成果は多慶屋の導入事例など導入事例集で確認できます。AI活用の全体像はAI時代のビジネスコミュニケーション無料eBookにまとめています。
図9:MAACはデータ統合とAI配信で「少ない配信で高いコンバージョン」を実現するLINE拡張ツールです。
コストを抑えると、効果まで落ちてしまわない?
正しく抑えれば、効果はむしろ上がります。配信コスト削減の本質は「送る回数を減らすこと」ではなく、「無駄な1通を減らし、価値ある1通に集中させること」だからです。無料でカウントされない配信(チャット・自動応答・あいさつ・LINE VOOM)で接点を保ちつつ、課金対象の配信は絞り込みとAIで精度を高める。この設計なら、少ない配信数でも売上やLTVを伸ばせます。
費用対効果をさらに高めたい方は、LTV(顧客生涯価値)を最大化する方法もあわせて設計に取り入れてください。無駄打ちを減らす具体的な資料は無料ダウンロード資料からも入手できます。
まとめ
この記事では、LINE公式アカウントの料金プランの仕組みを踏まえた「配信コストを抑えるコツ」を解説しました。ポイントは、従量課金の対象(メッセージ配信・ステップ配信)を理解し、無料でカウントされない配信を使い分け、絞り込みとAIで1通あたりの価値を高めることです。2026年10月の料金改定を前に、いまのうちにコスト設計を見直しておきましょう。
配信コストにお悩みなら、まずはMAACの活用で「無駄な配信をなくし、費用対効果を最大化する」具体策をご検討ください。MAACを開発するクレッシェンドラボは、日本・アジア800社以上を支援し、年間約30億通以上のLINEメッセージ配信を支えています。AI活用の考え方は無料eBookにまとめています。自社に合った運用を知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。無料デモ・無料相談も承っています。
よくある質問(FAQ)
LINE公式アカウントの料金プランは?無料でどこまで送れる?
LINE公式アカウントには「コミュニケーションプラン(月額0円・無料200通)」「ライトプラン(月額5,000円・無料5,000通)」「スタンダードプラン(月額15,000円・無料30,000通)」の3つがあります(いずれも税別)。無料通数を超えて追加配信できるのはスタンダードプランのみで、超過分は追加メッセージ料金(従量課金)が発生します。機能はどのプランも同じで、違いは無料通数と追加配信の可否です。
2026年のLINE料金改定(有料化)で何が変わりますか?
2026年10月1日から、スタンダードプランの追加メッセージ料金が2段階制に改定されます。これまでの15段階の逓減テーブルに代わり、「20万通まで1通3.0円、20万通超過分は1通2.5円(税別)」になります。配信量が多いほど単価が下がる仕組みがなくなるため、中量〜大量に配信するアカウントは実質的な値上げです。月5万通以下の配信は現行と変わりません。正確な料金はLINE公式サイトで確認してください。
配信としてカウントされない(無料の)メッセージはどれですか?
従量課金の対象は「メッセージ配信」と「ステップ配信」の2つだけです。1対1のチャット、応答メッセージ・AI応答メッセージなどの自動応答、あいさつメッセージ、LINE VOOMへの投稿は通数としてカウントされません。これらを使い分けることで、課金対象の配信を増やさずにユーザーと接触できます。
絞り込み配信は何人から使えますか?
絞り込み配信は、属性が判明していてブロックされていないユーザーが100人以上いる場合に利用できます。絞り込みに使える属性は「友だち期間」「性別」「年齢」「OS」「エリア」の5つで、組み合わせてフィルター設定も可能です。無駄な配信を減らすと同時に、ブロック率の低下にもつながります。
配信コストを抑えると、マーケティング効果は下がりませんか?
正しく抑えれば効果はむしろ上がります。コスト削減の本質は「送る回数を減らす」ことではなく、「無駄な1通を減らし、価値ある1通に集中させる」ことだからです。無料でカウントされない配信で接点を保ちつつ、課金対象の配信を絞り込みとAIで最適化すれば、少ない配信数でもコンバージョンとLTVを高められます。
クレッシェンド・ラボ 編集部
LINEマーケティング、CRM、AIを活用した顧客コミュニケーションをテーマに、現場で使える実践ノウハウと最新トレンドを発信しています。日本・アジア800社以上の支援実績と、MAAC・CAACをはじめとする自社プロダクトで培った知見をもとに、LINE公式アカウントの運用やセグメント配信、顧客データ活用、AIカスタマーサービスまで、成果につながる情報をお届けします。