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LINEマーケティングとは?特徴と成功事例を分かりやすく紹介

LINEマーケティング • 2023/11/22 18:39:17 • Written by: Nae Saito

現在、「LINE」は私たちが生活する上で最も欠かせないアプリのひとつです。

企業認知の向や販売促進する上でLINEマーケティングは必要不可欠と言えるでしょう。

この記事では、LINEマーケティングの特徴や主な施策をひとつひとつ解説します。また、実際に企業でどのように活用されているのか、成功事例をわかりやすく紹介。これからLINEマーケティングをより活用したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

LINEマーケティングとは

LINEマーケティングとは、LINEを利用して集客・販促を行うことです。LINE公式アカウントを活用し、企業認知や購買の向上に繋げることができます。

LINEが国内最大シェアを誇る今、LINEマーケティングを活用し、顧客と関係性を築くことは大きな収益を生み出すことができるのです。

マーケティング戦略の立て方

顧客エンゲージメントの向上

顧客エンゲージメントとは?

顧客エンゲージメントとは「企業と顧客の信頼関係」を表します。顧客エンゲージメントを高めることで、リピート利用率が増加し収益が安定したり、口コミによる新規顧客の獲得につながったりします。

顧客エンゲージメントが重視されている理由

インターネットやSNSが普及した現代、消費者の購買プロセスは大きく変化しました。企業が発信する情報をもとに意思決定をしていた頃と変わり、顧客が自ら情報を取捨選択し、そのサービスを購入するべきかどうか検討するようになったのです。

また、技術の発展や競合の参入により、市場は同じようなサービスを提供する企業で飽和しています。競合からの差別化を図るためにも、顧客エンゲージメントを向上し、オリジナリティを発揮していくことが重要です。

顧客エンゲージメントを高める方法

  • 顧客との接点を増やし、顧客体験を向上する

  • 顧客一人ひとりのニーズに合ったサービスを提供する

    これらを実践するためには、LINEマーケティングを活用することが有効です。

LINEマーケティングのメリット

LINEマーケティングには、下記4つのメリットがあります。

利用者が多く、情報を見てもらいやすい

LINEのユーザー数は9,500万人で、利用率83.7%と各SNSの中で最も多く使用されています。

さらに日本国内では、地域を問わず幅広い年代の人々が利用しているため、たくさんの人に情報を届けることが可能です。

また、LINE公式アカウントからのメッセージは約60%と開封率が高く、この数値はメールマガジン開封率の1割程度と比較すると6倍以上高い結果となっています。

LINEが2021年に実施したアンケート結果からは、LINE公式アカウントからメッセージを受け取って見るまでの体感値は「すぐ見る」が約2割、「3〜6時間以内で見る」が過半数、「その日のうちに見る」が約8割と、ほとんどの人が1日以内に見るということがわかりました。

参照:【公式】LINE公式アカウント|LINEヤフー for Business

2023年一般向けモバイル動向調査 | NTTドコモ モバイル社会研究所

見込み客との関係性を築きやすい

前述の調査結果からも分かる通り、LINEは国内スマホ所有者の大半が日常的に利用しています。

LINEでのメッセージは、見込み客にとって馴染みやすく、迅速に確認することができます。問い合わせなどの必要があれば、気軽に返信することも可能です。

相互コミュニケーションの確立においては、メールと比べても優位で、企業が顧客との関係性を築くために、LINEは最適のツールです。

このように顧客との接点を増やし、顧客体験を向上することで顧客エンゲージメントを高めることができます。

様々なマーケティング機能を活用できる

LINEマーケティングにはLINE公式アカウントを始め、様々な機能があります。

  • 【LINE公式アカウント】ショップカードやクーポンを用いて店舗への来店を促進したり、ステップ配信やセグメント配信などメッセージ配信の方法を工夫し、それぞれの顧客に合わせて訴求したりする
  • 【LINE広告】LINE広告を用いてブランド認知拡大を図る
  • 【LINEプロモーションスタンプ】LINEプロモーションスタンプを利用し、企業/キャラクターの認知拡大、好感度を高める
  • 【LINEマーケティングツール】ゲーム抽選やアンケートなどのキャンペーンを活用し、顧客エンゲージメントを高める

顧客一人ひとりのニーズに合った機能を活用し、LINEマーケティングを最適化しましょう。

気軽に運用を始めることができる

LINE公式アカウントは企業にとって運用しやすいツールです。

まず、LINEアプリ自体に馴染みがあるため、操作性の面から運用しやすいです。

LINE公式アカウント各プラン費用比較

引用元:LINE Business Guide

次に、費用面においては初期費用が無料であり、非常に導入しやすい設計となっています。プランは月額0円〜であり、1ヶ月あたりに送信したいメッセージ通数に応じて選択する必要があります。まずは一番気軽に運用できるコミュニケーションプランを利用するのも一つの方法です。

それから、ひとつのアカウントを複数人で運用することができるので、社内での情報共有や引き継ぎが捗ります。

LINEマーケティング施策例

続いて、LINEマーケティングの施策として3つの方法を紹介します。

LINE公式アカウントを運用する

LINE公式アカウントにはマーケティングに役立つたくさんの機能があります。特に代表的な5つの機能を紹介します。

リッチメニュー

リッチメニューはトーク画面下部に固定で表示されるメニューです。

LINE リッチメニュー画面

利用者がトーク画面を開くたびに表示されるため、クリック率が高いのが特徴です。期間限定のクーポンやお得な情報など、顧客に見て欲しい情報をここで訴求しましょう。

自社ホームページなど、外部サイトのリンクへも遷移することができるので、目的に合わせて配置やデザインを最適化することが重要です。

また、よくある質問に対応する応答メッセージを設定しておくことで、問い合わせ対応を効率化できるため、リソースの削減になります

ショップカード

ショップカードは、来店や購入特典の付与ができるポイントカードです。企業は、ゴールまでのポイント数や特典を設定することができます。アメニティのサービスやクーポンを特典に設定することで、再来店や商品購入の増加が見込まれます

LINE公式アカウントのショップカード

引用元:LINE Business Guide

また、ショップカード登録には友だち追加が必要となるため、顧客の「友だち追加」を自然に促すことができます。顧客視点からも、紙媒体のショップカードを持ち歩く必要がなく、気軽に登録しやすい設計となっています。

獲得ポイント数や利用率などの数値をLINE公式アカウントの管理画面から参照することができるため、顧客データの分析も可能です。分析した情報が課題解決のきっかけとなるかもしれません。

クーポン

クーポンは、来店時に利用できるデジタルクーポンを友だちに配信できる機能です。お得な情報を適切なタイミングで配信することで、売り上げ増加が期待できます。

この機能は友だちのみ利用可能なため、「友だち登録でXXX円OFFクーポンがもらえる!」というように、自然に友だち追加を促すことができます。

また、事前に友だち登録してくれている見込み客に対しても、クーポン配布を行うことができます。例えば、あいさつメッセージの際に配布したり、リッチメニューに設定したりと、様々な方法で配布が可能です。

アンケート回答のお礼や、ゲームコンテンツ当選の報酬として配布することで、顧客情報を管理・分析することも可能です。

ステップ配信

ステップ配信は、設定した条件に合致する友だちに対し、複数のメッセージを段階的に送信することのできる機能です

例えば、「友だち追加から3日経ったユーザーにはクーポンを配布、5日経ったユーザーにはおすすめ商品の情報を配信する」などの設定が可能です。友だちの状況や属性ごとにメッセージの内容を送り分けることができるため、それぞれの顧客に合った発信をすることができます

また、ターゲットの絞り込み条件や配信内容を事前に設定しておけば、一斉に配信が可能です。何度も手動で送信設定する必要がないため、効果的に訴求することができます。

絞り込み配信

絞り込み配信は、属性と、インターネット上の行動に従って事前に設定したオーディエンスに基づいてメッセージ配信をすることです

ターゲット層には有益な情報が届き、開封率・クリック率が向上します。また、それ以外の人たちは、不必要な情報を目にする機会が減るので、顧客エンゲージメントの低下を防ぐことができます。

さらに配信先を明確にし、ニーズにあった情報を送信することで、意図していない友だちに、メッセージを送らずに済みます。そのため、無駄な経費を削減することができるのです。

つまり、最適な内容を適切なターゲットに絞り込んで配信することで、配信効果と費用対効果との改善につながります

LINE広告を打ち出す

LINE広告はLINEに広告を出稿するための広告配信プラットフォームです。掲載期間や表示回数が保証されている純広告と異なり、リアルタイムで設定を変更しながら効果測定を行うことができます。特にLINE広告のような運用型広告は、費用やターゲティングを適宜検討することができるので、少額から手軽に始めることができます。

トークリストやLINE NEWS、LINE VOOMなど様々な面での配信が可能です。また、これらLINE内の画面に限らず、LINE広告を通じてサードパーティアプリ等でも配信することが可能です。

配信先の絞り込みができるのはもちろん、「LINE公式アカウントの友だち」や「ブロック中の友だち」など、特定の対象へ向けた配信もできます。LINE公式アカウント運用と併用することで、効果を十分に発揮することが可能です。

LINEプロモーションスタンプを活用する

LINEプロモーションスタンプは、企業が広告費を支払い、ユーザーに無料もしくは条件付きで提供しているスタンプです。

「友だち追加」を、スタンプ獲得のための条件とすることでLINE公式アカウントの友だち増加を見込めたり、LINEでコミュニケーションを取る際に使用してもらうことで、企業やキャラクターの認知度・好感度を高めることができます

また、ユーザー同士に使ってもらうことで、企業からの一方的な広告とは違なり、親しみを持ってもらいやすいという利点があります。

LINEマーケティング成功事例

【スポーツ用品】Adidas

数々の人気シューズモデルを発売し、世界的スポーツファッションブランドとしての地位を確立するAdidas。

シューズを始め幅広い商品を展開するAdidasは、顧客のニーズを理解し、快適な環境やサービスを提供することで高い顧客満足度とリピート率を生み出すことに成功しています。

AdidasのLINE公式アカウントにおけるウルトラブーストの販促

2021年12月、Adidas台湾ではLINE公式アカウントを用いて、ウルトラブースト22の販促を行いました。「女性」「ランニング」「ディスカウント」「トーク画面上で過去にウルトラブーストに関するリンクをクリックしたことのある人」などのタグ付けをされているユーザーを対象に絞り込み配信をしました。メッセージに店舗へのアクセス、公式サイトへのリンクを含むことで購買行動を促しました。このキャンペーンでは、66%の開封率と23%のクリック率を達成しています。

【シューズ/フットウェア】PALLADIUM

フランスで生まれたシューズブランド、PALLADIUM。フレンチミリタリーを起源としながら、現在は機能的なシューズを製造・販売しています。

2021年2月、PALLADIUM台湾はブランドマーケティングの一環として、LINE公式アカウントを設立しました。

その後、春節の時期に合わせて、新年の干支である丑をモチーフとした新年ルーレットを実施しました。(台湾において、旧暦の正月である春節は一年のうち最も大きな祝日です。)

丑年をモチーフにしたPALLADIUMの2021年春節キャンペーン

2021年春節、開催された丑をモチーフとした新春ルーレット

賞品にはホテル宿泊券などの豪華景品や、店頭で使えるクーポンのような来店動機となるお得な景品を用意。

このキャンペーンの結果、数千人に及ぶ友だちが参加しました。これらの友だちには特定のタグを付けることで、その後のセグメント配信に活用しています。

【ベビー用品】Cubo Ai

CuboAiのLINE公式アカウント運用例

Cubo AiはAI技術を駆使したスマートベビーモニターや関連ベビーテック商品を販売しています。

2021年末、市場動向の遷移をきっかけに、従来のメルマガからLINEマーケティングへと移行しました。ブランド認知の拡大にはInstagramを、顧客体験の向上にはLINEを活用することでデジタルマーケティングのコンバージョン率80%を達成することに成功したのです。

「ほとんどの顧客がLINE公式アカウントを友だち追加してから3ヶ月以内に商品を購入している」という分析データから、追加してから一定期間内のユーザーに絞り込んでメッセージを送るようにしました。その結果、開封率は69%から86%、ブロック率は52%から37%へと改善しました。

事例の詳細については以下から参照いただけます。

まとめ

LINEマーケティングとは、LINE公式アカウントなどを利用して集客・販促を行うことです。LINEマーケティングを運用する上で有効な一つの方法は、顧客エンゲージメントを高めることです。

顧客エンゲージメント向上の2つのポイント:「顧客との接点を増やし、顧客体験を向上する」、「顧客一人ひとりのニーズに合ったサービスを提供する」

LINEマーケティングの4つのメリット:「利用者が多い」「見込み客との関係性を築きやすい」「様々なマーケティング機能を活用できる」「気軽に運用を始めることができる」

LINEマーケティング3つの主な施策:LINE公式アカウント、LINE広告、LINEプロモーションスタンプ

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ここで、MAACのおすすめの機能を紹介します。

  • キャンペーン実施に活用しやすいゲームコンテンツ作成テンプレートが豊富!
  • 複雑なタグ分析による緻密なセグメント配信(オートマチックジャーニー)
  • GA連携によってさらに高度な顧客分析やリターゲティングが可能
  • 自由なフォーマットでどのような仕様へも対応できるリッチメニュー

LINEマーケティング運用の際は、ぜひMAACのご利用を検討ください!

LINE公式アカウントの運用方法について、さらに知りたい方はぜひこちらの記事を合わせてご参照ください。

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Nae Saito

Content Marketing Intern @台湾