LINE公式アカウントでは、友だちとなったユーザーに一斉送信できる便利なのメッセージ送信機能が備わっています。
この記事では、LINEで複数人に一斉送信する方法、LINE一斉送信機能の特徴、そして一斉送信するときの注意点をじっくり紹介していきます。
この記事でわかること
LINEで複数人に一斉送信する方法
LINE公式アカウントでメッセージを一斉配信する方法は、PC版とスマホアプリ版で異なります。具体的な手順は以下の通りです。
PC(パソコン)でのやり方
以下、パソコンでの操作方法です。
1. メッセージ作成
ダッシュボードから「メッセージ作成」を選択し、本文や画像、リンクを追加します。
(もし「メッセージ作成」が見つからない場合は、左のボタンにカーソルを動かすと出てきます。)
2. ターゲット設定
配信先は「すべての友だち」と「絞り込み配信」の二つに分かれます。
この記事では、「絞り込み配信」について解説していきます。
絞り込み配信は「オーディエンス」と「属性」に分かれます。
オーディエンス作成:
属性を絞り込み:
3. 送信日時を指定
即時送信か予約送信を選びます。
予約送信の場合は、日付、時間、タイムゾーンを送信前にしっかり確認しましょう。
4. 高度な設定を確認
LINE公式アカウントのメッセージ機能「高度な設定」では、以下の内容が活用可能です:
-
- LINE VOOMに投稿: 動画や画像をLINE VOOMに投稿し、フォロワー以外にもリーチを拡大。
- 配信メッセージ数の上限を指定: 予算や運用計画に応じてメッセージ数を管理。
- A/Bテストを作成: 複数パターンのメッセージを比較し、最も効果的な内容を分析。(5000人以上のターゲットリーチが必要)
- キャンペーンを設定: クーポンやイベント情報を簡単に作成・送信。
5. 送信したい内容を入力
全ての設定が完了すると、いよいよテキスト入力です。
ここが最も重要な部分なので、急がずにゆっくり内容を考え、文章を推敲しましょう。
6. プレビューを確認
画面の右下に出てくるプレビューを確認します。
7. 配信
あとは、内容に間違いがないかをを最後に確認して、「送信」ボタンをクリックします。これで配信完了!お疲れ様でした!
スマホアプリでのやり方
本記事では、iOS版での操作方法を解説いたします。
Androidデバイスでも操作方法がほほ同じなので、こちらを参考にしてください。
1. LINE公式アカウントのアプリを開きます。
2. 画面の中央の「メッセージを配信する」ボタンをタップし、「+追加」を選択します。
3. 送信するメッセージの種類を選択します。
ここではテキストを選びます。テキスト以外にも、画像・動画・クーポンなどが選べます。
4. 画面が切り替わったら、テキストを入力していきます。
枠内にメッセージの送信内容を入力しましょう。
メッセージの送信機能では、一度の配信に3つまで吹き出しを作成可能です。吹き出しを追加する際は前の画面に戻り、「+追加」ボタンを押します。
5. 送信内容の入力を終えると、PC版と同じようにメッセージ設定を行います。
日時予約をする場合は、オンにして日時を設定します。
一斉に配信する場合は「すべての友だち」を選択します。配信する対象を指定する場合は「絞り込み」を選択します。
最後に「配信」をタップすれば完了です。お疲れ様でした!
メッセージの送信以外にも、LINE公式アカウントの管理画面ではさまざまなことができるので、ほかの機能を今すぐチェックしよう:LINE公式アカウントの管理画面の使い方!ログイン方法も解説
LINE一斉送信機能の特徴・メリット
LINE公式アカウントのメッセージ配信機能では、以下の多様な種類のコンテンツを配信することができます。
- テキスト
- 写真
- リッチメッセージ
- カードタイプメッセージ
- 動画
- クーポン
- リッチビデオメッセージ
- スタンプ
- ボイスメッセージ
- リサーチ
テキストだけでなく、画像や動画などを活用することで、メッセージをより視覚的に注目を集め、効果的な情報伝達を行えます。
また、リッチメッセージやリッチビデオメッセージ、ボイスメッセージなどを活用することで、ユーザーとのコミュニケーションを強化し、集客やリピーター獲得に繋がります。
LINE公式アカウントの他の機能については、弊社が以前投稿したブログで詳しく解説していますので、こちらをご覧ください:【徹底解説】LINE公式アカウントでできること!(2024年版)
お客様を絞り込もう
LINE公式アカウントの基本機能では、配信先を「属性(フィルター)」、「オーディエンス」、「過去の配信」で指定することができます。
①「オーディエンス」で絞り込み配信を行う
オーディエンス機能を活用することで、特定の条件を基に配信先を作成できます。この機能では、以下の6つの方法でオーディエンスを設定可能です。
- メッセージクリック(50人以上のターゲットリーチが必要):
配信したメッセージに含まれるリンクをクリックしたユーザーを対象。 - メッセージインプレッション(50人以上のターゲットリーチが必要):
配信メッセージを開封したユーザーを対象。 - リッチメニュークリック(50人以上のターゲットリーチが必要):
リッチメニューをクリックしたユーザーを対象。 - リッチメニューインプレッション(50人以上のターゲットリーチが必要):
リッチメニューを表示したユーザーを対象。 - 友だち追加経路オーディエンス(50人以上のターゲットリーチが必要):
特定の追加経路(QRコードやリンク)を利用したユーザーを対象。 - チャットタグオーディエンス:
チャット内でタグ付けしたユーザーを対象。 - ユーザーIDアップロード:
手持ちのユーザーリストを直接アップロードして作成。 - ウェブトラフィック(50人以上のターゲットリーチが必要):
LINE Tagのトラッキング情報を基に作成。
これらを組み合わせれば、施策に適したオーディエンスへ効率的に情報を届けられます。
②「属性」で絞り込み配信を行う
LINE公式アカウントでは、以下の5つの「属性」を基にユーザーを分類し、セグメント配信を行うことができます:- 友だち期間
- 性別
- 年齢
- OS(iOS/Android)
- エリア
これらの属性はLINEユーザーごとに自動的に分類されており、属性ごとにセグメント配信が可能です。また、複数の属性を組み合わせて条件を設定することで、さらに細かいターゲティングが実現します。
ただし、属性で絞り込むには、ターゲットリーチ数が100人以上必要です。例えば、友だちの数が500人いたとしても、各属性に該当する有効な友だちの人数が100人いなければ配信ができません。
③ 「過去の配信」で絞り込み配信を行う
過去に配信したメッセージを基に絞り込みを行う方法です。特に、以下の条件を活用できます。
-
絞り込み条件: 配信内容に応じた特定の条件。
-
A/Bテスト: 過去のテスト結果を基に最適なターゲットを選択。
配信完了から2週間が経過すると、過去の配信を選択できなくなるため、早めのご利用を心がけましょう。
ターゲットを細かく絞り込むことによって、無駄な配信を減らし、開封率を高め、ブロック率を低下させる効果があります。他にもたくさんのメリットがあるので、以下の記事も読んでみてください:
LINE一斉送信機能の致命的な弱点
LINE公式アカウントだけでは不十分
以上のように、LINE公式アカウントの絞り込み機能は多くのケースで十分にターゲットを絞り込むことが可能です。
しかし、複雑な条件や細かいセグメントを必要とする場合には限界があり、「属性」と「オーディエンス」だけでは対応できないケースがあるのも事実です。
例えば、ロイヤルティ向上を目指して企業が行いたい「顧客購買データを活用した配信」を考えた場合、以下の例を比較するとその制約が分かります:
- 約3か月以内に友だち追加した25~39歳の女性向けにイベントに誘う → 〇(可能)
- 約3か月以内に2万円以上購入した友だちを対象にイベントに誘う → ✕(不可)
このように、「いくら消費したか」のデータを管理するのはLINE公式アカウントの機能に付いていません。
購買データを基にしたセグメント配信を行うには、顧客の購買データをLINE公式アカウントの管理画面に手動で取り込む必要があります。LINE公式アカウント単体でこのデータを管理し、利用するのは現状難しいです。
では、その欠点を補うためには、どのような対策を施したらいいでしょうか。
MAACを使ってより高精度な操作を
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LINE公式アカウントの機能をより高度、より便利にするために、弊社開発のLINE拡張ツール「MAAC(マーク)」がお助けいたします。
MAACは、「セグメント配信」を使い、ユーザー属性や行動データを基に配信対象を絞り込み、適切なタイミングで最適なメッセージを届けます。
以上の比較図のように、MAACは、LINE公式アカウント単体の不足部分を補い、より効果的なマーケティングや顧客対応を実現できます。
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一斉送信するときの注意点
LINE公式アカウントを効果的に利用する場合は、以下のいくつかのポイントに気をつけましょう。
過度な送信を避けよう
過度な配信は、ユーザーに負担をかけ、最終的にブロックに繋がりかねません。
ブロック率を下げるため、配信頻度は週1回程度にしましょう。過剰な配信を避け、ユーザーの興味を引きつける内容を適切な頻度で送信することが、効果的なエンゲージメントを維持するキーとなります。
必ずテスト配信を行おう
LINE公式アカウントは、送信ボタンをクリックすると、通常のトークのように送信中止や送信取り消しができないので、送信する前に必ず内容と設定をダブルチェックし、テスト配信を行いましょう。
タイムラグがある
属性データは、3日前の情報を基に絞り込みが行われます。そのため、新しく友だち追加があった場合でも、その情報がすぐに配信ターゲットに反映されるわけではありません。
属性データはあくまで推測値
属性は、LINEが独自に収集・分析したデータを基にしており、必ずしも正確ではありません。これらの情報はあくまで推測値であるため、データに完全依存せず、柔軟な運用を心がけることが重要です。
LINEポリシーに違反していないか確認しよう
LINEのポリシーは、ユーザーのプライバシー保護や安全を確保するために設定されています。企業公式アカウントが違反すると、アカウント停止やブロックを受ける可能性があります。
企業がLINEアカウントを利用する際は、ガイドラインを事前に確認し、ポリシーに沿った適切なメッセージ配信を心がけましょう。
終わりに
この記事では、LINE公式アカウントでのメッセージ送信機能について紹介いたしました。
メッセージの「絞り込み配信」を活用して、必要な人だけにメッセージを届けることが、公式アカウントを運営する上の最も大切なことです。
弊社開発のマーケティングツール「MAAC(マーク)」は、絞り込み配信機能を最大限に伸ばし、ユーザーの行動を分析し、メッセージ配信のタイミングを最適化します。
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よくある質問
Q. セグメント配信をするのに、どのくらいの時間とコストがかかりますか?
A. セグメント配信にかかる時間は、配信するメッセージの複雑さや、ユーザーの数をによって異なります。しかし、一般的には、数時間から数日で設定することができます。コストについては、LINEの有料プランをご利用の場合は、メッセージ数に応じて料金が発生します。
Q. セグメント配信の効果を測定する方法について?
A. セグメント配信の効果を測定するには、配信後のクリック率や、コンバージョン率などを確認することができます。また、LINEマーケティングツールを併用することで、詳細なデータを分析することができます。
Q. どのくらいの頻度でセグメント配信を行うのがよいですか?
A. セグメント配信の頻度は、キャンペーンやイベントに合わせて調整することがおすすめです。頻繁に不必要な配信をしすぎると、ブロック率を増加させる可能性がありますので、適切な頻度で配信するようにしましょう。