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「LINE公式アカウントで抽選キャンペーンをやってみたいが、やり方が分からない」「クーポンを配信してもトークに埋もれて使われない」。こうした悩みは、アパレルをはじめ多くのLINEマーケティング担当者に共通します。
結論から言うと、LINEの抽選は特別な広告費をかけずに始められます。ポイントは、抽選そのものよりも「参加体験の作り込み」と「当たったクーポンを確実に使ってもらう導線」です。この記事では、まずLINE標準の抽選機能のやり方を整理し、続いて実際にアパレルブランドPALLADIUMが実践した3つの施策を、画面つきで紹介します。
LINEの抽選(くじ引き)機能とは?
LINEの抽選機能とは、LINE公式アカウントのクーポンに「当たり・はずれ」の仕組みを付与できる標準機能です。当選確率(1〜99%)と当選者数の上限を設定でき、参加したユーザーはその場で結果が分かります。追加ツールなしで、無料で実施できるのが特長です。
この抽選機能はクーポン作成画面の「詳細設定」から設定します(出典:LINEヤフー for Business ヘルプ「抽選機能を利用するには?」、LINE公式アカウントマニュアル「クーポンの種類と抽選」)。ゲーム性があるため友だち追加や再来店のきっかけになりやすく、飲食・小売・アパレルなど幅広い業種で使われています。
一方で、標準機能の抽選は「当たり/はずれ」の二択が基本で、演出のカスタマイズには限界があります。ブランド体験としてルーレットやガチャのような演出を出したい場合は、後述するLIFF対応のツール(PALLADIUMが採用したLINE MAツール「MAAC」など)を使います。
LINEで抽選キャンペーンを実施する方法(やり方)は?
LINE標準の抽選クーポンは、次の3ステップで作成できます。管理画面から数分で設定でき、専門知識は不要です。
- クーポンを作成する:LINE公式アカウントの管理画面で「クーポン」を新規作成し、特典内容(例:10%OFF、人気商品プレゼント)と有効期限を設定します。
- 抽選を「使用する」に設定する:クーポンの「詳細設定」で抽選を有効化し、当選確率(1〜99%)と当選者数の上限を入力します。
- 配信する:メッセージ配信・リッチメニュー・友だち追加特典などから、作成した抽選クーポンを届けます。
特典の作り方や配信面の設計をより詳しく知りたい方は、LINEクーポンの作り方・使い方の解説記事もあわせてご覧ください。ここでは「抽選をどう体験に変えるか」に焦点を当て、実例で見ていきます。
事例:アパレル「PALLADIUM(パラディウム)」はLINE×MAACで何をしたのか

図1:フランス発シューズブランド「PALLADIUM(パラディウム)」。LINE公式アカウントで顧客との長期的な関係構築に取り組んでいる。
1920年にフランスで創業した「PALLADIUM」は、18〜36歳の男女をターゲットに、都市の廃墟で履くシューズという着用シーンをイメージした、ファッション性と機能性を兼ね備えたブーツを製造してきました。同ブランドは顧客との長期的な関係を構築するため、LINE公式アカウントの運用を開始しました。
PALLADIUM(台湾)はどのような手法で「クーポンが使われない」「配信でブロックされる」といった課題を乗り越えたのでしょうか。抽選・クーポン管理・セグメント配信という3つの施策を順に見ていきます。
① LIFFのルーレットで、祝日に合わせた抽選キャンペーンを実施
旧正月のキャンペーン期間中、PALLADIUMはMAACを通じて「新年ルーレット」をセットアップしました。ルーレットの6つの賞にそれぞれ数量・確率・クリエイティブをカスタマイズで用意できるうえ、参加ユーザーに付与する「牛年ルーレット_スタート」のタグも簡単に準備できました。
ユーザーはアカウント上のLIFFウィンドウに入り、「START Drawal」ボタンをクリックするだけでルーレットを開始できます。この企画で、PALLADIUMは何千人ものユーザーとオンラインで楽しくインタラクションすることに成功しました。標準の抽選クーポンよりも演出の自由度が高く、ブランドの世界観を保ったまま「参加したくなる」体験を設計できた点がポイントです。

図2:PALLADIUMの「牛年ルーレット」。6つの賞ごとに数量・当選確率・クリエイティブをカスタマイズできる。
ルーレットは単発イベントだけでなく、リッチメニューに常設して日常的な再訪を促す使い方も効果的です。下図は同じくクレッシェンドラボの支援先である多慶屋(TAKEYA)の例で、リッチメニュー上に常時ルーレットを配置しています。

図3:多慶屋のLINE公式アカウント。リッチメニュー上に常設されたルーレットが、友だちの再訪と回遊を後押ししている(多慶屋の導入事例)。
② マイクーポンで、当たったクーポンの「引換忘れ」を防ぐ
PALLADIUMが「Earth Day(地球環境保護の日)」の施策を展開した際、次のような課題がありました。
よくある課題:消費者がクーポンをすぐに使えない場合、LINE公式アカウントのメッセージに埋もれてしまい、引換を忘れてしまう。
この課題に対し、PALLADIUMはリッチメニューに「マイ・クーポン」機能を設置して解決を図りました。
解決策:リッチメニューのマイ・クーポン機能を通じて、消費者はいつでも「NEWクーポン」や「期間切れクーポン」を確認できるようになる。
情報を視覚的に整理することで、メッセージに流される心配がなくなり、顧客がクーポンをスムーズに管理・利用できる環境を実現しました。抽選で「当てて終わり」にせず、当たった特典を確実に使ってもらう導線までを設計している点が、利用率を左右します。

図4:PALLADIUMの賞品送信画面とマイクーポン機能画面。「NEW/期間切れ」を一覧で確認でき、ワンタップで特典にアクセスできる。
③ 店舗別のセグメント配信で、ブロック率を大幅に削減
PALLADIUMの店舗は台湾全土に分散しているため、LINE公式アカウントから一律にメッセージを送ると「自分に関係ない情報」と受け取られ、ブロックにつながりやすい状態でした。
そこでセグメント配信を活用し、「台北京站店」「板橋中山店」などの店舗専属タグで友だちを分類。各支店の忠実な顧客に、その人に合った内容だけを届けることで、アカウントのブロック率を大幅に減らすことに成功しました。抽選やクーポンで増やした友だちを「維持する」フェーズでは、この配信の出し分けが決定的に重要です(あわせてLINEのブロック率を下げる方法も参考にしてください)。
抽選・くじ引きキャンペーンを成功させるコツは?
抽選キャンペーンを成果につなげるコツは、「参加のしやすさ」「当選特典の魅力」「当たった後の導線」の3点を同時に設計することです。抽選単体ではなく、リッチメニュー常設やセグメント配信と組み合わせることで、一過性の盛り上がりを再来店とLTVに変えられます。
PALLADIUMの事例が示すのは、次の3つの勝ち筋です。第一に、ルーレットのようなゲーム型演出で「参加したくなる」入口を作ること。第二に、マイクーポンで当選特典の引換忘れを防ぐこと。第三に、店舗・興味関心でセグメント配信し、ブロック率を抑えながら関係を維持することです。AIとデータで顧客行動を分析し、最適なタイミングで配信することで、この一連の流れを自動化できます。
LINE標準の抽選機能とMAACの違いは?
LINE標準の抽選機能は「無料・手軽」が魅力ですが、演出は当たり/はずれの二択が基本で、参加データの活用やオムニチャネル連携には向きません。MAACは、LIFFによるルーレットなどのリッチな抽選体験に加え、参加タグを使ったセグメント配信、AIによる配信最適化、データ統合までを一気通貫で実現します。
「まずは無料で試したい」なら標準機能、「ブランド体験としての抽選」「抽選参加者を軸にした継続的なコミュニケーション」まで踏み込むならMAAC、という使い分けが実務的です。PALLADIUMは後者を選び、新年ルーレット・マイクーポン・店舗別配信を一つのプラットフォーム上で運用しました。
まとめ:抽選は「入口」、その先の体験設計が成果を分ける
以前のPALLADIUMには、クーポンを送ってもさまざまなメッセージに紛れてスルーされ、利用率が極めて低いという課題がありました。しかし、ルーレットで参加を促し、マイクーポンで引換を確実にし、セグメント配信で関係を維持するという洗練された応用により、消費者はチェックしたいときにワンタップで全ての特典と有効期限を確認できるようになりました。
目を引くインタラクション体験は友だちを増やす第一歩であり、その後は友だちを維持しブロック率を下げることが成果を左右します。クレッシェンドラボ(Crescendo Lab)は、単なるツール提供にとどまらず、AI・データ・マルチチャネルで売上が伸び続ける、グローバル最大級のLINE起点セールス・マーケティングプラットフォームです。日本・アジアで800社以上の支援実績を持ち、MAAC(マーケティング)・CAAC(AIカスタマーサービス)・DAAC(データ統合・分析)を通じて、LINE Messaging APIとの接続によりPALLADIUMの「オンライン抽選」と「賞品管理」のニーズを満たしました。
抽選やクーポンを起点にしたLINE運用、売上向上とLTV最大化の進め方をより深く知りたい方は、AI×顧客コミュニケーションのeBookを無料でダウンロードいただけます。自社に合った活用方法を相談したい方は、お気軽にお問い合わせください。
よくある質問(FAQ)
LINE公式アカウントで抽選(くじ引き)はできますか?
できます。LINE公式アカウントのクーポン機能に「抽選機能」が標準で備わっており、当選確率(1〜99%)と当選者数の上限を設定するだけで、追加費用なしで抽選クーポンを配信できます。ルーレットなどのゲーム型演出はLIFF対応ツールで実現します。
LINEの抽選機能は無料で使えますか?
LINE公式アカウントの標準の抽選機能は、プランの配信通数の範囲内であれば追加料金なしで利用できます。より高度な演出やデータ活用を行う場合は、MAACのような外部ツールの利用が選択肢になります。
LINEの抽選機能とルーレットは何が違いますか?
標準の抽選機能は「当たり/はずれ」の二択が基本です。ルーレットやガチャのような演出は、LIFF(LINE Front-end Framework)に対応したツールで実装します。PALLADIUMは「新年ルーレット」をMAACで構築し、6つの賞ごとに確率とクリエイティブを設定しました。
抽選で当たったクーポンの利用率を上げるにはどうすればいいですか?
リッチメニューに「マイクーポン」機能を常設し、ユーザーがいつでも保有クーポンと有効期限を確認できるようにするのが効果的です。メッセージに埋もれて引換を忘れる、という最大の離脱要因を防げます。
アパレルブランドがLINEで成果を出すポイントは何ですか?
ゲーム型抽選で参加を促し、マイクーポンで引換を確実にし、店舗や興味関心に応じたセグメント配信で関係を維持する、という一連の体験設計が重要です。PALLADIUMはこの組み合わせで参加者を増やし、ブロック率を大幅に削減しました。
クレッシェンド・ラボ 編集部
LINEマーケティング、CRM、AIを活用した顧客コミュニケーションをテーマに、現場で使える実践ノウハウと最新トレンドを発信しています。日本・アジア800社以上の支援実績と、MAAC・CAACをはじめとする自社プロダクトで培った知見をもとに、LINE公式アカウントの運用やセグメント配信、顧客データ活用、AIカスタマーサービスまで、成果につながる情報をお届けします。