LINE WORKSは、社内メンバーや取引先との業務連絡に適したビジネスコミュニケーションツールです。一方、LINE公式アカウントは、顧客への情報配信や問い合わせ対応に適しています。
社内の情報共有にはLINE WORKS、顧客との継続的な接点づくりにはLINE公式アカウントというように、目的に応じて使い分けるのが基本です。
名称は似ていますが、両者は提供会社も異なる別のサービスです。本記事では、機能・料金・利用シーンの観点から違いを比較します。「LINE WORKSでも顧客対応はできるのか」「両方を併用すべきか」といった疑問にもお答えします。
本記事について
本記事は、LINE公式アカウントの運用支援ツールを提供するクレッシェンドラボが、各社の公開情報をもとに作成しています。LINE WORKSは社内コミュニケーションを主な用途とするサービスであり、当社製品と競合する製品ではありません。
✅ この記事の要点
- LINE WORKSは主に社内・取引先向け、LINE公式アカウントは顧客向け
- LINE WORKSはユーザー数に応じた課金、LINE公式アカウントは配信通数に応じた課金
- LINE WORKSから一般のLINEユーザーとやりとりすることも可能。ただし顧客は担当者のLINE WORKSアカウントを友だち追加する必要がある
- 顧客への一斉配信や、組織としての問い合わせ管理にはLINE公式アカウントが適している
- 社内連絡はLINE WORKS、顧客接点はLINE公式アカウントと使い分けることもできる
LINE WORKSとLINE公式アカウントは何が違う?

まずは、両者の主な違いを比較表で確認しましょう。
※スマートフォンでは横にスクロールしてご覧ください。
| 比較項目 | LINE WORKS | LINE公式アカウント |
|---|---|---|
| 主な利用相手 | 社内メンバー・取引先 | 顧客・見込み顧客 |
| 提供会社 | LINE WORKS株式会社 | LINEヤフー株式会社 |
| サービスの種類 | ビジネスチャット | 企業・店舗向けLINEアカウント |
| 主な料金体系 | ユーザー単位 | 月額固定費+メッセージ通数 |
| 無料で使えるプラン | フリープラン | コミュニケーションプラン |
| 顧客への一斉配信 | 不向き | 主要機能 |
| 主な機能 | トーク、掲示板、カレンダーなど | 配信、リッチメニュー、クーポンなど |
最も大きな違いは、誰とのコミュニケーションを目的としているかです。社内の連絡や情報共有が目的ならLINE WORKS、顧客との継続的な接点づくりが目的ならLINE公式アカウントが適しています。
なお「無料プラン」は両サービスで意味が異なります。LINE WORKSの「フリープラン」は利用人数に上限があるもの、LINE公式アカウントの「コミュニケーションプラン」は配信通数に上限があるものです。比較するときは正式名称で区別してください。
提供会社も異なる
LINE WORKSとLINEは、名称や操作感に共通点がありますが、提供会社とサービスの目的は異なります。LINE WORKSはLINE WORKS株式会社が提供するビジネスコミュニケーションツールで、LINEおよびLINE公式アカウントはLINEヤフー株式会社が提供しています。
LINE WORKS公式の会社紹介でも、次のように説明されています。
「「LINE」は、LINEヤフー株式会社が提供するコミュニケーションアプリです。」 「LINE WORKSとは、アプリも運営会社も異なります。」
LINE WORKSとは?
LINE WORKSは、トーク・カレンダー・掲示板・ビデオ会議など、業務に必要な機能を1つのアプリにまとめたビジネスコミュニケーションツールです。
SlackやMicrosoft Teamsと同じく、社内コミュニケーションや業務上の情報共有を支援するサービスに分類されます。一般向けLINEに近い操作感で利用できるため、導入後の操作を覚えやすい点も特徴です。
主な機能
トーク、掲示板、カレンダー、タスク、アンケート、アドレス帳、音声・ビデオ通話、画面共有、メール、Drive、Botなど。
グループ内でノート・予定・フォルダを共有できるほか、グループ内のメッセージについて、メンバーの既読・未読状況を確認できる機能もあります。
なお、メールとDriveは、アドバンストプランまたは対象オプションで利用できます。フリープランとスタンダードプランでは、標準では利用できません。
料金
料金は、1ユーザーあたりの月額制です。年額契約では、月額契約より約20%割安になると案内されています。
| プラン | 年額契約(月額換算) | 月額契約 | ユーザー数 | ストレージ |
|---|---|---|---|---|
| フリー | 0円 | 0円 | 30人まで | 5GB |
| スタンダード | 450円 | 540円 | 無制限 | 1TB+1GB/人 |
| アドバンスト | 800円 | 960円 | 無制限 | 100TB+1GB/人 |
※料金は税別です。最新の料金・提供条件は公式サイトでご確認ください。
フリープランでは、掲示板数やアドレス帳の登録件数、音声・ビデオ通話の人数・時間などに制限があります。
フリープランの利用人数について
LINE WORKSのフリープランは、公式料金ページでは30人までと案内されています。一方、公式サイト内に異なる人数表記が残っている箇所もあるため、契約前に最新の利用条件をご確認ください。
社内コミュニケーションのツールとしての実績
公平のために、LINE WORKS側の実績にも触れておきます。
公式サイトには「有料ビジネスチャットシェア 2024年度 NO.1」(出典:富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2025年版」)、「LINE WORKS 導入企業 52万社突破」(2026年1月時点)と記載されています。セキュリティ認証もSOC 2・3、ISO/IEC 27001・27017・27018・27701を取得しています。
社内連絡を個人LINEから切り離したい、現場を含めた情報共有を効率化したいという課題であれば、素直に検討すべき製品です。
LINE公式アカウントとは?
LINE公式アカウントは、企業や店舗が顧客とつながるためのサービスです。
友だち追加したユーザーへのメッセージ配信、1対1のチャット、クーポン配布、ショップカード、配信結果の分析などに利用できます。基本的な機能は、LINE公式アカウント(ビジネスアカウント)とは?でも詳しく解説しています。
料金
LINE WORKSが利用する従業員数に応じて課金されるのに対し、LINE公式アカウントは主にメッセージの配信通数に応じて料金が変わります。
- コミュニケーションプラン:月額0円、無料メッセージ200通、追加配信不可
- ライトプラン:月額5,000円(税別)、無料メッセージ5,000通、追加配信不可
- スタンダードプラン:月額15,000円(税別)、無料メッセージ30,000通、追加配信は従量課金
LINE公式アカウントは、料金プランによって基本機能が大きく変わるというより、無料で配信できるメッセージ通数と追加メッセージの利用可否が異なります。公式ページにも「料金プランによって利用できる機能に差はありません。」と記載されています。
通数のカウント方法
通数は、原則として「メッセージを送った回数×送信対象の友だち数」でカウントされます。友だち数が増えるほど、1回の一斉配信で消費する通数も増える仕組みです。
なお、LINEチャットの送受信や応答メッセージ、あいさつメッセージなどは、通常のメッセージ配信通数にはカウントされません。すべてのメッセージ機能が課金対象になるわけではありません。
※追加メッセージ料金は2026年10月1日に改定が予定されています。最新情報はLINEヤフー for Businessの料金ページをご確認ください。

用途別ではどちらを選ぶ?
| やりたいこと | 適したサービス | 理由 |
|---|---|---|
| 社員同士の業務連絡を個人LINEから切り離したい | LINE WORKS | 業務用アカウントで管理できる |
| シフトや社内通知を全社員に共有したい | LINE WORKS | 掲示板やアンケートがある |
| 店舗スタッフ間で在庫や引き継ぎを共有したい | LINE WORKS | トーク・ノート・Driveが使える |
| 会議室やメンバーの予定を管理したい | LINE WORKS | カレンダー機能がある |
| 顧客に新商品やキャンペーンを一斉配信したい | LINE公式アカウント | 配信が主要機能 |
| 顧客からの問い合わせ窓口を設けたい | LINE公式アカウント | チャット・自動応答がある |
| クーポンやショップカードを配布したい | LINE公式アカウント | 販促向けの標準機能がある |
| 配信結果を分析して施策を改善したい | LINE公式アカウント | 分析機能がある |
迷ったときは、社内や取引先との業務連絡ならLINE WORKS、顧客とのコミュニケーションならLINE公式アカウントと考えると判断しやすくなります。
LINE WORKSで顧客対応はできる?
LINE WORKSでも一般のLINEユーザーと個別にトークできます。ただし、顧客対応の起点は企業の公式アカウントではなく、担当者個人のLINE WORKSアカウントです。
公式サイトでも、お客様・内定者・アルバイトスタッフなどとのやりとりが利用例として紹介されています。利用には次の条件があります。
- 外部トークを利用できるのは、管理者が許可したLINE WORKSメンバーのみ
- 一般のLINEユーザーから、LINE WORKSメンバーを先に友だち追加する必要がある
つまり、顧客が友だち追加する相手は企業のLINE公式アカウントではなく、担当者のLINE WORKSアカウントです。
| 比較項目 | LINE WORKSの外部トーク | LINE公式アカウント |
|---|---|---|
| 顧客が友だち追加する相手 | 担当者のアカウント | 企業・店舗の公式アカウント |
| 会話の起点 | 担当者 | 企業・店舗のアカウント |
| 顧客向け一斉配信 | 不向き | 主要機能 |
| 複数担当者での対応管理 | 顧客対応専用の設計ではない | 外部ツールとの連携で対応可能 |
| 担当変更時の引き継ぎ | 運用ルールの整備が必要 | 会話履歴を組織で管理しやすい |
LINE WORKSの外部トークは、営業担当者と顧客、採用担当者と内定者など、特定の担当者が相手と直接連絡を取る用途に適しています。一方、不特定多数の顧客への配信や、問い合わせ対応を組織で管理する用途にはLINE公式アカウントが適しています。
担当者単位の顧客対応では何が起きる?
顧客との会話が担当者単位で管理されている場合、顧客数や対応人数が増えるにつれて次のような課題が生じやすくなります。
- 担当変更時の引き継ぎに手間がかかる 異動や退職の際、これまでの会話や顧客情報を新しい担当者へ適切に共有する必要があります。
- 対応状況をチームで把握しにくい 誰がどの問い合わせに対応しているかを共有できないと、対応漏れや重複対応につながる可能性があります。
- 顧客全体への案内に向かない 新商品やキャンペーン情報を、顧客属性に応じて一斉配信する用途には適していません。
- 問い合わせデータを施策に活かしにくい よくある質問や対応履歴を集約できなければ、FAQの改善やマーケティング施策に活用しにくくなります。
少人数で個別に対応している段階では問題になりませんが、顧客数の増加や担当者の増員に伴って、対応の属人化が課題になることがあります。
顧客対応を組織で管理するには?
顧客とのやりとりを担当者個人ではなくチームで管理したい場合は、LINE公式アカウントに顧客対応ツールを組み合わせる方法があります。
クレッシェンドラボのCAAC(カーク)は、LINE・Web・Instagram・Facebookなどの問い合わせを一元管理できる接客ツールです。担当者の割り当て、対応状況の可視化、会話履歴の共有、AIによる会話要約などに対応しています。

LINE WORKSの外部トークが担当者を起点とした個別対応に適しているのに対し、CAACは企業の窓口に届いた問い合わせをチームで管理したい場合に適しています。
CAACは月額10,000円から利用できます。料金や対応チャネル、利用人数などの詳細は、CAAC製品ページをご確認ください。
また、CAAC上で行うチャットの送受信は、LINE公式アカウントの通常のメッセージ配信通数にはカウントされません。ただし、配信機能や連携方法によって扱いが異なる場合があるため、詳細はお問い合わせください。
LINE公式アカウントへ移行するには?
すでにLINE WORKSで顧客対応を行っている場合、LINE WORKSの外部トークでつながっている顧客を、LINE公式アカウントの友だちとしてそのまま引き継ぐことはできません。LINE公式アカウントを利用する場合は、顧客にあらためて公式アカウントを友だち追加してもらう必要があります。
移行は、次の流れで進めるとスムーズです。
- LINE公式アカウントを開設する
- 既存顧客へ友だち追加を案内する
- Webサイトや店頭など、新規顧客向けの導線を切り替える
- 一定期間はLINE WORKSとLINE公式アカウントを併用する
- 移行状況を確認し、LINE WORKSの外部トークの利用範囲を見直す
2を後回しにすると、担当者の異動や退職と同時に連絡手段が失われます。 移行期間を設け、重要な顧客から順に案内することで、連絡手段が途切れるリスクを抑えられます。
併用する場合はどう分ける?
LINE WORKSとLINE公式アカウントは役割が異なるため、併用することも可能です。
- 社内の連絡・情報共有:LINE WORKS
- 顧客への情報配信・問い合わせ対応:LINE公式アカウント+運用ツール
判断に迷いやすいケース
取引先・業務委託先との連絡 継続的な業務連絡や共同作業にはLINE WORKSが適しています。相手もLINE WORKSを利用している場合は、社内メンバーに近い形でトークできます。
アルバイト・内定者との連絡 シフト共有や入社前の個別連絡にはLINE WORKSを利用できます。一方、採用担当者の変更に備え、引き継ぎ方法をあらかじめ決めておくことが重要です。
個人事業主・少人数の店舗 社内連絡よりも顧客との接点づくりが主な課題であれば、まずはLINE公式アカウントから始める方法が適しています。コミュニケーションプランなら月額0円で利用できます。
友だちの集め方はLINE公式アカウントの友だちを増やす方法9選、配信方法はLINE一斉送信のやり方で詳しく解説しています。
まとめ
LINE WORKSとLINE公式アカウントは、利用目的の異なるサービスです。
- LINE WORKSは、社内メンバーや取引先との業務連絡・情報共有に適している
- LINE公式アカウントは、顧客への情報配信や問い合わせ対応に適している
- LINE WORKSでも一般のLINEユーザーとやりとりできるが、担当者単位のコミュニケーションになる
- 顧客対応を組織で管理する場合は、LINE公式アカウントと顧客対応ツールの組み合わせが有効
- 両者を併用し、社内と社外で役割を分けることもできる
社内コミュニケーションの改善が目的ならLINE WORKS、顧客との接点強化が目的ならLINE公式アカウントを検討しましょう。
LINE公式アカウントを活用した顧客対応や、複数担当者での問い合わせ管理については、クレッシェンドラボへお問い合わせください。
よくある質問
LINE WORKSとLINE公式アカウントの違いは何ですか?
主な違いは利用目的です。LINE WORKSは社内メンバーや取引先との業務連絡・情報共有に、LINE公式アカウントは顧客への情報配信や問い合わせ対応に適しています。提供会社も異なり、LINE WORKSはLINE WORKS株式会社、LINE公式アカウントはLINEヤフー株式会社が提供しています。料金体系も、前者はユーザー単位、後者は月額固定費+配信通数と異なります。
LINE WORKSで顧客とやりとりできますか?
できます。ただし、顧客から担当者のLINE WORKSアカウントを友だち追加する必要があり、外部トークを利用できるのは管理者が許可したメンバーのみです。担当者単位でのやりとりには適していますが、顧客への一斉配信や組織的な問い合わせ管理にはLINE公式アカウントが向いています。
LINE WORKSの料金はいくらですか?
フリープランは公式料金ページで30人までと案内されており、無料で利用できます。有料プランは1ユーザーあたりの月額制で、スタンダードは年額契約で月額450円、月額契約で540円、アドバンストは年額契約で月額800円、月額契約で960円です。いずれも税別です。なおメールとDriveは、アドバンストプランまたは対象オプションで利用できます。
LINE公式アカウントの料金はいくらですか?
コミュニケーションプランは月額0円で200通まで、ライトプランは月額5,000円で5,000通まで、スタンダードプランは月額15,000円で30,000通まで配信できます。追加メッセージを配信できるのはスタンダードプランのみです。料金はいずれも税別です。公式ページには「料金プランによって利用できる機能に差はありません。」と記載されており、プランによって変わるのは主に配信できる通数です。
LINE WORKSとLINE公式アカウントは併用できますか?
できます。社内の連絡や情報共有にはLINE WORKS、顧客への情報配信や問い合わせ対応にはLINE公式アカウントと、目的に応じて使い分ける方法が一般的です。取引先との継続的な業務連絡はLINE WORKS、不特定多数の顧客への案内はLINE公式アカウント、と考えると判断しやすくなります。
顧客対応を担当者個人ではなく会社として管理するには?
LINE公式アカウントと顧客対応ツールを組み合わせます。クレッシェンドラボのCAACでは、LINE・Web・Instagram・Facebookなどの問い合わせや会話履歴を一元管理し、担当者の割り当てやチーム全体の対応状況の確認ができます。会話がアカウントに紐づくため、担当者が変わっても過去の文脈を確認して対応できます。
出典
- LINE WORKS(ラインワークス)公式サイト
- LINE WORKS 料金プラン
- LINE WORKS 会社紹介
- LINEユーザーとトークする|LINE WORKS ヘルプセンター
- LINE公式アカウント 料金プラン|LINEヤフー for Business
- CAAC 製品ページ
※本記事の内容は2026年9月時点の公開情報に基づきます。仕様・料金・提供条件は変更される場合があるため、最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。
Nari Fujiie
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