Crescendo Lab Blog

LINEクーポン活用術|MAACで割引依存から体験価値マーケへ

Crescendo Lab Editor Japan

目次

記事をシェアする

関連タグ

    LINE公式アカウントを活用したクーポン配信は、今や多くのブランドが取り入れる効果的な施策です。しかし、多くの企業は割引依存になりがちで、利益率を削りながら顧客体験を損なうリスクがあります。

    そこで注目したいのが、クレッシェンドラボが提供するCRMツール、MAAC(Messaging Analytics & Automation Cloud)です。

    MAACを活用すれば、割引クーポンだけでなく、LINEポイントやブランド独自クーポン、さらには第三者発行クーポンまで簡単に配信でき、顧客に特別感ある体験を提供できます。

    LINEクーポンの特徴と現状

    LINEは国内で月間ユーザー数9,900万人(2025年6月末時点)を誇る生活インフラ的アプリで、企業のLINE公式アカウントはマーケティングの中心的チャネルとして広く浸透しています。その中でも「LINEクーポン」は、来店や購買を促進する手軽な施策として、多くの業界で導入されています。

    特に飲食店、アパレル、ECなど顧客接点が多い業種では、顧客との接触頻度を高める手段として有効です。

    image (12)-2

    LINEクーポンの主な強

    • 高い開封率・リーチ率:プッシュ通知で直接ユーザーに届くため、メールやアプリ内通知と比べても開封率が高い傾向があります。
    • 新規顧客獲得:友だち追加時の特典としてLINEクーポンを配信することで、新規顧客の友だち追加を促すことができ、顧客獲得につながります。
    • 即時利用可能なリアルタイム性:クーポンは届いたその場で利用可能。タイムセールや来店促進キャンペーンと組み合わせることで、短期間での行動変容を促せます。

    LINEクーポンの基本機能について詳しく知る>

    LINEクーポン活用時の課題

    LINEクーポンは現代のマーケティングに欠かせませんが、多くの企業は割引や値引き型のクーポンに依存する傾向があります。確かに割引クーポンは即効性が高く、短期的な売上向上に寄与するという面は強みではあるものの、利益率の低下やブランド価値の低下といった長期的な課題を引き起こす場合があります。

    割引クーポンを常用することで発生する課題には具体的に以下のようなものがあります。

    • 利益率の低下:割引に慣れた顧客は「値引きありき」の購買行動を取るようになります。その結果、通常価格での購入が減少し、利益率が低下します。
    • 顧客体験の希薄化:クーポン利用が当たり前になると、ブランド体験の価値が薄れます。「またクーポンか」と思われることで、顧客のワクワク感や特別感が失われ、ブランドロイヤルティの形成が妨げられる可能性があります。
    • PDCAサイクルの不十分さ:従来の運用では、配布数や取得数を追跡するだけで終わることが多く、実際の利用率やROIを詳細に分析できません。そのため、施策改善のPDCAサイクルが十分に回らず、次回施策に活かせない場合があります。

    MAACで実現するLINEクーポンの拡張

    image (6)-1

    こうした課題を解決するのがクレッシェンドラボが提供するCRMツール「MAAC」です。MAACを活用することで、従来の割引依存型クーポン施策だけでなく、多様な顧客体験を設計することが可能です。

    ここでは、MAACのクーポン機能を中心とした活用方法を紹介します。

    1. 多彩なクーポン形式の作成

    MAACでは、LINE公式アカウント上で以下の7種類の賞品クーポンを簡単に作成できます。

    • コード式(固定/ユニーク、バーコード12種類対応)
    • URL式クーポン(固定/ユニーク両対応)
    • LINEポイント付与
    • 店頭引換券
    • ゲーム券(参加権付与)
    • ブランドクーポン券(画像・テキスト自由設定)
    • 会員システムポイント付与

    image (9)-1

    さらに、最短1分で設定が完了するため、クーポン作成や運用にかかる工数を大幅に削減できます。実務担当者は、キャンペーンの企画や効果測定により多くの時間を割くことが可能になります。

    また、マイクーポン機能を使えば、ユーザーはリッチメニューから配布済み賞品をいつでも確認可能です。

    2. 第三者発行クーポンとの連携

    MAACの最大の強みのひとつが、第三者発行クーポンとの連携機能です。自社クーポンだけでなく、LINEポイントやコンビニ引換券、外部電子ギフトなども管理でき、顧客への提供価値を飛躍的に高めることができます。

    • 外部電子ギフトの一括管理:LINEポイントやブランド券を一元管理
    • URLリンク型配布:セキュリティを保ちながら簡単配布
    • 受け取り時の番号入力不要:利用者の手間を軽減
    • シリアル使い回し防止:不正利用を防ぎ、信頼性向上

    この機能により、従来の「割引ありき」施策から脱却し、「顧客にとって本当に価値のある体験の提供」が可能になります。

    3. 多彩な施策への即応性

    MAACはLINE公式アカウント上で多様な施策にクーポンを組み込むことができます。例えば、以下のような施策との連動が可能です。

    • セグメント配信、リッチメニュー連動、自動応答との分散配信
    • アンケート回答後の自動クーポン配布
    • 店頭販促やEC購買促進、ゲーム参加権などの多用途展開

    image (10)-1

    これにより、マーケターは単発的な割引施策ではなく、顧客のライフサイクルや購買行動に沿った戦略的なクーポン施策を設計できます。

    4. リアルタイムの効果測定

    MAACでは、クーポン配布・利用データをリアルタイムで可視化できます。これにより、従来の「配布して終わり」だった運用から脱却し、PDCAサイクルを回せるようになります。

    • クーポンごとの取得率・利用率を即時把握
    • ユーザー単位でのタグ付与によるCRM活用
    • 効果に応じた即時施策変更

    これにより、施策の改善スピードが格段に向上し、顧客体験を最適化しながらROIを最大化できます。

    LINEクーポン活用シーンの具体例

    MAACを活用することで、具体的には以下のようなクーポン施策が可能です。

    • アンケート誘導:回答者にブランドクーポンを付与し、購買意欲を高める
    • ゲーム連動キャンペーン:ゲーム券を配布して参加意欲を高め、エンゲージメント向上
    • 店頭引換:引換券やポイント付与で来店を促進
    • 友だち紹介キャンペーン:LINEユーザー間で紹介を促し、新規顧客を獲得
    • 期間限定キャンペーン:クリスマスやバレンタインなど、期間限定の施策でブランド体験を強化

    このようにオンライン・オフラインをシームレスにつなぎ、ユーザー行動を自然に誘導できます。

    実際に、老舗ディスカウントストアの多慶屋では、MAACを活用したクーポン戦略でオフライン集客に成功しました。

    image (11)-1

    例えば、タイの国際旅行博に出展した際、LINE友だち登録時に5%割引のバーコードクーポンを配布。施策開始から3ヶ月経過時点で10%が利用され、イベント期間中には3日間で3,000人がクーポンをスキャンしました。これにより、オンラインでの情報発信から実店舗への来店動機付けに繋がりました。

    また、MAACのルーレットゲームや友だち紹介機能、ウェブウィジェットを活用したバナー設置などの施策により、日常的なLINEコミュニケーションを通して、友だち獲得やエンゲージメントの向上も実現しています。

    多慶屋LINE公式アカウントのリッチメニュー上に常に表示されているルーレットゲーム

    リッチメニューに常設しているルーレットゲーム

    多慶屋の導入事例について詳しく知る>

    今後のLINEクーポン活用の方向性

    LINEクーポンの活用は、今後ますます多様化・高度化することが予想されます。今後注力するべき方向性は以下の通りです。

    • パーソナライズ配信:属性情報や購買履歴を活用し、ユーザーごとに最適なクーポンを配布。
    • ゲーミフィケーションとの融合:抽選やゲーム要素を取り入れることで、楽しみながら使えるクーポン体験を提供。
    • OMO戦略との連動:オンラインで取得したクーポンを店頭で引換える施策など、オンラインとオフラインをシームレスにつなぐ施策に対応。

    まとめ

    従来のLINEクーポンは「割引=コスト」と見られることが多く、短期的施策に偏りがちでした。しかし、MAACを活用することで、LINEクーポンは単なる値引き施策ではなく、顧客に特別感のある体験を提供する戦略的ツールに変化します。

    MAACの強み:

    • 設定が簡単、多彩なクーポン形式
    • 第三者発行クーポン連携で価値向上
    • リアルタイムデータでPDCA高速化

    特に重要なのは、単なる「割引」施策から「体験価値」の提供へと意識を転換することです。MAACを活用した多様なクーポン施策は、顧客のライフサイクルや購買行動を踏まえた設計が可能で、実務担当者が具体的な施策を柔軟に実行できる環境を整えられる点でも大きなメリットがあります。

    今すぐMAACを導入して、LINEを活用したより高度な顧客体験創出を目指しましょう。