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「通話データ」は、企業の見えない損失になっている
カスタマーサポートや営業において、LINEを活用した対話型コマースは、パーソナライズされた顧客体験を実現する有効な手段のひとつです。しかしセールスファネルの最終段階に目を向けると、見落とされがちな事実があります。
最も重要な意思決定や感情の動きは、テキストではなく「音声通話」の中で起きている。
にもかかわらず、多くの企業ではその通話データがデジタル記録として残ることなく、日々失われ続けています。本記事では、LINE通話を録音・文字起こしし、AIで要約して「データ資産」に変えるための考え方と具体的な方法を、クレッシェンドラボのVoIPソリューション「CAAC Voice Call」を例に解説します。
引用元 コールセンターサービス市場/コンタクトセンターソリューション市場の調査を実施(2025年)
LINE通話(LINEコール)は録音できる?
標準の「LINEコール」には録音機能がなく、通話が終わると同時に会話データは消えてしまいます。営業やカスタマーサポートの通話を録音・文字起こしして残すには、CAAC Voice CallのようなVoIP型のクラウド録音ソリューションを使うのが確実な方法です。iPhone・Androidを問わず、全通話をクラウド上に自動保存できます。
LINE公式アカウントに標準搭載されたLINEコールは、ユーザーからの受動的な問い合わせ対応を前提に設計されています。そのため「通話内容を記録に残す」「後から検索・分析する」といった、能動的な架電やデータ管理を必要とするセールスチームの用途には機能的な限界があります。iPhoneでは仕様上、標準の通話録音にも制限があります。
つまり「通話がつながる」ことはスタート地点にすぎません。通話データを企業資産として録音・蓄積・分析できるかが、本質的な競争力の差になります。
なぜ「通話データ」は企業の見えない損失になるのか?
通話データが記録として残らないと、購買意欲が最も高まった瞬間の顧客の声や、成約に直結するニュアンスが組織に蓄積されません。結果として、担当者の記憶や個人端末の中に情報が閉じ込められ、追跡も再現もできない「見えない損失」になります。電話対応は今なお社会インフラ規模の重要チャネルであるため、この損失は決して小さくありません。
AI時代の現在でも、電話による顧客対応は依然として「社会インフラ」の規模を持ちます。矢野経済研究所が2025年11月に発表した調査によれば、2024年度の国内コールセンターサービス市場規模は約1兆517億円にのぼり、民間企業におけるコールセンターのアウトソーシング需要は引き続き拡大しています。
さらに同調査は、労働人口の減少に伴うオペレーター不足が深刻化するなか、2025年度以降のコンタクトセンターソリューション市場は、電話以外のチャネルやCRMなどデータ活用の領域を含めたシステム投資を前提に、着実に伸長していくと予測しています。(引用元:コールセンターサービス市場/コンタクトセンターソリューション市場の調査を実施(2025年))
「通話」データは貴重な会社の資産になる
実際のビジネス現場では、こうした状況が日常的に起きています。
EC企業:購買意欲が最も高まった顧客が「電話で相談できますか?」と申し出る。しかし通話へ切り替わった瞬間、それまで積み上げてきたカスタマージャーニーの記録が途切れる。
自動車ディーラー(複数店舗):試乗後のフォローアップ電話を担当者が個人スマートフォンで行う。「どの車種で迷っているか」「予算の上限はどこか」といった成約直結の情報が、担当者の端末に留まったまま組織で共有されない。
人材派遣(スタッフ管理):架電後、担当者が記憶を頼りに手入力でシステムへ登録。「この求職者は〇〇社に強い興味を示していた」という重要なマッチングシグナルが、入力漏れとともに消えていく。
見込み顧客が「電話で対応可能ですか」と申し出るのは、購買・成約プロセスにおける強い意欲のサインです。しかしLINEのテキスト対話から電話へ切り替わった瞬間、それまで積み上げてきた記録は途切れてしまいます。これは単なる「記録の手間」の問題ではありません。ブランドが築いてきた顧客との関係性が、追跡不可能な断片へと分断されるリスクです。
業種別の解決アプローチは、小売・OMO向けはこちらの専用サイト、人材・派遣メディア向けはこちらの専用サイトでも紹介しています。
ビジネス通話が抱える4つの課題
クレッシェンド・ラボは、国内外の中小企業からグローバルブランドまで800社超の導入事例、また企業が毎年やり取りする70億件のメッセージデータと市場調査をもとに、従来の通話モデルが企業に「見えないコスト」を課していることを明らかにしました。

① 情報の属人化
担当者が個人スマートフォンで通話することで、顧客との信頼構築のプロセスややり取りのニュアンスが、すべて個人の端末に閉じてしまいます。担当者の退職・異動とともに、貴重な顧客インサイトも失われます。
② 手作業による記録コスト
通話後にCRMへ手動で内容を入力する作業は非効率なうえ、重要情報の入力漏れを招きます。1日10件の架電であれば、その分の記録作業が毎日積み重なります。
③ 通話料金の負担
架電頻度の高い業界(教育・不動産・美容など)では、通信費が営業活動のスケール拡大を直接制約します。
④ カスタマージャーニーの断絶
テキストから電話への切り替えは、顧客に「電話番号の交換」「状況の再説明」という余分な手順を求めます。この摩擦が、購買意欲を持った顧客の離脱につながります。
+ マネジメントの可視化不足
管理者は通話の中で何が話されたかを把握できず、品質管理・トークスクリプトの改善・チームの育成が属人的な感覚頼りになります。この課題については、営業の属人化を防ぐ3つの解決策でも詳しく解説しています。
CAAC Voice Callとは?LINE通話を「データ資産」に変えるVoIP
CAAC Voice Callは、CAACの管理画面に統合されたビジネス向けVoIP(WebRTC)サービスです。LINE・Messengerなどのソーシャルチャネル上での通話を、テキスト対話と同じ画面・同じデータベースで一元管理できます。通話は自動でクラウド録音され、AIが文字起こしと要約まで生成するため、音声がそのまま顧客データとして蓄積されます。

受動的な問い合わせ対応にとどまらず、能動的な架電・商談・カウンセリングまでを、オムニチャネルの一貫した顧客体験として設計できる点が特長です。主な機能は次の3つです。
機能① 通話招待リンクでワンクリック接続
オペレーターがCAACの管理画面からLINEまたはMessengerに「通話招待リンク」を送信するだけで、顧客はブラウザから直接通話を開始できます。アプリのインストールは不要、電話番号の交換も不要です。ビデオ通話にも対応しており、高単価商材の商談や専門的なカウンセリングにも活用できます。
機能② 文字起こし・AI要約(AIノート)
最大の特長は、通話内容の文字起こしが自動で生成される点です。iPhone・Android双方で動作し、通話終了後の数分以内にAIエンジンが記録を生成します。
機能③ 顧客タグとのリアルタイム連携
通話中も、CAACに登録された顧客のLINEユーザー名・タグ・対話履歴がリアルタイムで画面に表示されます。「この顧客が誰で、これまでどんな話をしていたか」を、通話しながら即座に把握できます。詳しい製品情報はCAAC製品ページをご覧ください。
LINE通話の録音・文字起こし・AI要約はどう動く?
CAAC Voice Callでは、通話終了後の数分以内にAIが「録音データの保存」「高精度の文字起こし」「要点のAI要約」を自動で生成します。担当者が通話後にメモを取ったりCRMへ手入力したりする必要がなくなり、フォローアップの精度とスピードが同時に向上します。AI議事録のように、会話の要点が自動でテキスト化されるイメージです。
具体的には、以下の3つが自動化されます。
LINE通話の録音データ:すべての通話をクラウド保存。デバイスを問わず、いつでも再生・検索が可能です。
文字起こし:高精度の音声認識により、通話中の会話をテキスト化。日本語の専門用語や固有名詞にも対応します。
AIスマート要約:顧客の意図・ペインポイント・ネクストアクションを、AIが自動で抽出します。
手作業の議事録作成や記録漏れから解放され、通話一件ごとが検索・分析できる構造化データに変わります。
インサイドセールスツール比較:従来の電話 / LINEコール / CAAC Voice Call
インサイドセールスツールを選ぶ際、「通話がつながる」ことはスタート地点に過ぎません。「通話データを企業資産として録音・蓄積・分析できるか」が本質的な競争力です。LINE公式アカウント標準の「LINEコール」は受動的な問い合わせ対応を前提とした設計のため、積極的な架電やデータ管理が必要なセールスチームには機能的な限界があります。
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機能項目 |
従来の電話(法人携帯・個人スマートフォン) |
LINEコール(LINE公式アカウント標準) |
CAAC Voice Call クレッシェンド・ラボ |
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通話料金 |
約44円/分 (国内標準) |
0円 (データ通信量のみ) |
低価格な従量課金 (WebRTC通信) |
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通信の安定性 |
非常に高いが、通話量に比例してコスト増 |
端末OSに依存。着信漏れが発生しやすい |
WebRTC採用。ブラウザ・アプリ間でも安定 |
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通話録音 |
iPhoneは仕様上、標準録音に制限あり |
記録なし。通話終了と同時にデータ消滅 |
デバイスを問わず、クラウド上で自動録音 |
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文字起こし・AI要約 |
対応なし(外部CTI連携が必要) |
対応なし |
文字起こし+AI自動要約 |
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顧客識別・CRM連携 |
着信番号だけでは顧客特定が困難 |
CRMデータとの画面連動は不可 |
通話中もCAAC画面で顧客情報をリアルタイム表示 |
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管理・品質チェック |
録音の収集・管理コストが高い |
管理者は事後に通話内容を把握できない |
全通話を管理画面で一元監視 |
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プライバシー保護 |
電話番号の交換・開示が必須 |
公式アカウント内で完結 |
リンク送信のみ。電話番号の交換一切不要 |
通話コストは削減できる?AIでビジネス成長につなげる
はい。従来の電話は国内標準で約44円/分ですが、CAAC VoiceはWebRTCによる低価格な従量課金のため、通信コストを大幅に削減できます。しかもこれは単純な「コスト削減」以上の意味を持ちます。削減した通信費の範囲内で、AI録音・文字起こし・データ分析という高付加価値の機能を実質的に手に入れられるからです。
架電頻度の高いチームであれば、同じ予算でより多くの架電アクションが可能になります。従来であれば別途大きな投資が必要だったIP電話・VoIPまわりの録音や分析機能が、通話ツールを切り替えるだけで利用できるようになります。
通話データはどう活用する?AIデータ基盤「DAAC」で戦略インテリジェンスへ
蓄積された通話データは、AIデータ基盤「DAAC」と連携することで戦略インテリジェンスに変わります。全通話から頻出のペインポイントを抽出し、担当者ごとの成約率を定量比較し、成約確度の高い発言をAIが自動でフラグ付け。感覚頼りだったマネジメントが、データにもとづく再現可能な仕組みになります。
CAAC Voice Callで蓄積された音声データは、クレッシェンド・ラボのAIデータインサイト基盤「DAAC」と連携することで、さらに深い活用が可能になります。
トレンド分析:顧客が繰り返し口にするペインポイントや要望を、全通話から抽出します。
パフォーマンス評価:担当者ごとの成約率・対話パターンを定量的に比較し、成功トークスクリプトを横展開します。
コンバージョンシグナルの自動検出:成約確度の高い発言・状況を、AIが自動でフラグ付けします。

図2:DAACはLINE・Messenger・EC・メールなど全チャネルのデータを集約し、通話データも含めて顧客プロファイルをAIで分析する
音声データが構造化されることで、MAACのマーケティング自動化とも連携し、対話から成約への一貫したサイクルを構築できます。将来的には、蓄積された通話データがAIボイスエージェントのトレーニングデータとしても活用され、AI活用競争においてブランドの競争優位につながります。AIエージェントによるデータ活用の全体像は、2026 Q2の新機能まとめやCrescendo AIもあわせてご覧ください。
音声通話を起点にしたAIカスタマーサービスの全体設計は、AIカスタマーサービス完全ガイドでも解説しています。
まとめ:「音声」をカスタマージャーニーの断絶点から、データの起点へ
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課題 |
CAAC Voice Callによる解決
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|---|---|
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通話データが個人端末に閉じる |
クラウド録音+組織共有で資産化 |
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通話後の手入力が非効率 |
AI要約・文字起こしで自動記録 |
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通話コストがスケールを制限する |
通話料を大幅削減 |
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顧客が通話へ移行するハードルが高い |
招待リンク1つでワンクリック接続 |
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管理者が通話品質を把握できない |
全通話の一元管理画面で可視化 |
音声対応がデータの断絶点でなくなったとき、企業はカスタマージャーニー全体を一枚の絵として描けるようになります。LINEやMessengerでのチャットから通話、そして成約後のフォローまでを、オムニチャネルで途切れなくつなぐことができます。AIを前提とした顧客コミュニケーションの設計については、無料のeBook「AI×顧客コミュニケーション」もご活用ください。
クレッシェンドラボの「CAAC Voice Call」で、通話をデータ資産に変える
クレッシェンドラボが提供するCAAC Voice Callは、LINE上での音声通話をそのままカスタマージャーニーのデータとして取り込める、日本市場向けのクラウド型コールソリューションです。
通話録音・AI要約・文字起こしが自動で完結し、エージェントの対応品質をリアルタイムで可視化。通話コストの大幅削減と、顧客体験のシームレスな継続を同時に実現します。
CAAC Voice Callの詳細資料の送付や、デモのご案内も承っております。各種の資料ダウンロードもご利用いただけます。貴社の「通話データ活用」に向けた最初の一歩を、クレッシェンドラボがサポートします。詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。
よくあるご質問(FAQ)
LINE通話(LINEコール)は録音できますか?
標準のLINEコールには録音機能がなく、通話終了と同時にデータが消えます。CAAC Voice Callなどのクラウド録音ソリューションを使えば、iPhone・Androidを問わず全通話を自動で録音・保存し、後から再生・検索できます。
LINE通話の内容を文字起こし・AI要約できますか?
できます。CAAC Voice Callは通話終了後の数分以内に、AIが文字起こしと要約(顧客の意図・ペインポイント・ネクストアクション)を自動生成します。手作業のメモやCRMへの手入力、議事録作成が不要になります。
電話番号を交換せずにLINEで通話できますか?
はい。CAAC Voice Callは管理画面から招待リンクをLINEまたはMessengerに送るだけで、アプリのインストールや電話番号の交換なしに、顧客がブラウザからワンクリックで通話を開始できます。
通話料金はどのくらい削減できますか?
従来の電話は国内標準で約44円/分ですが、CAAC VoiceはWebRTCによる低価格な従量課金のため通信コストを大幅に削減できます。削減分の範囲内で、AI録音・文字起こし・分析まで実質的に利用できます。
録音した通話データはどう活用できますか?
AIデータ基盤DAACと連携し、頻出ペインポイントの抽出、担当者別の成約率比較、成約シグナルの自動検出が可能です。MAACのマーケティング自動化とも連携し、対話から成約までを一貫して最適化できます。
Nari Fujiie
LINEマーケティングとAI活用の最新トレンドをわかりやすく発信し、貴社のマーケティング課題解決に役立つインサイトをお届けします。