台湾発の大手マーテックソリューションであるクレッシェンド・ラボ（Crescendo Lab）は、同社が開発・提供を行うLINE公式アカウント向けのカスタマーサポートツール「CAAC（Conversational Analytics and Automation Cloud）」とAIサービスChatGPTとのAPI連携を発表しました。これにより企業と消費者間のコミュニケーションがよりスムーズになり、顧客ロイヤリティの向上や利益の最大化が期待されます。
■AI搭載ツールで簡単にメッセージを作成
LINE公式アカウント向けの総合マーケティングツール「MAAC」およびカスタマーサポートツール「CAAC」を開発、販売するクレッシェンド・ラボは、現在約500の企業にサービスを提供しており、年間約40億通のメッセージ配信をサポートしています。今回、顧客とのコミュニケーション・プラットフォームであるCAACに生成AI（Generative AI）を組み込み、キーワード入力のみで即座に完全なメッセージが生成される機能の追加を発表しました。
この機能により、例えば店頭でLINE公式アカウントを追加した顧客へ向けた販促を行う場合、CAAC上で「店舗試着、ジュエリー、母の日キャンペーン5月10日まで」と入力するだけで「当店のジュエリーをご試着いただき誠にありがとうございます。現在、おトクな母の日のキャンペーンを5月10日まで実施中！この機会にぜひお買い物をお楽しみください。」といった完全なメッセージを即座に生成できるようになります。
■CAAC AIでカスタマーサポートを効率化
CAAC AIを活用することで、カスタマーサービスの対応時間が60％短縮され、人件費の削減やコミュニケーション品質の向上が期待できるほか、より効率的なキャンペーンやプロモーションの実施が可能となります。クレッシェンド・ラボのプロダクトマネージャーであるJennyは「CAAC AIは企業のOMOに対するデジタル変革を加速させ、あらゆるビジネスにおける顧客管理を強化していくだろう」と予測しており、さらに「MAACと組み合わせて活用することで、マーケティングから顧客管理までを一貫して行えるようになり、より効率的に顧客からのエンゲージメントを獲得できるようになる」と総合マーケティングツールであるMAACとの併用で得られる相乗効果についても言及しています。
■クレッシェンド・ラボの今後について
現在台湾、日本、タイの3か国に展開しているクレッシェンド・ラボのCAAC AIサービスは、いち早くLINE公式アカウントに生成AIを導入することで、カスタマーサポートおよびマーケティング分野に新しい局面をもたらしました。クレッシェンド・ラボCEO薛覲（ジン・シュエ）は「CAAC AIは画期的なブレークスルーであり、これを起点に今後は全製品ラインへのAI統合を進め、企業と消費者のより良いコミュニケーションをサポートするツール開発を進めていく」と述べています。LINE公式アカウントのカスタマーサポートツール「CAAC」や総合マーケティングツール「MAAC」に関する最新情報については、クレッシェンド・ラボの公式ウェブサイトをご覧ください：https://www.cresclab.com/jp/